マテオチャンスを知った時、DAVE MATEOはもういなかった

けん玉にまつわるもろもろをなんとか言葉で伝えようとするブログです

2021年4月現在、最初に手に入れるべきけん玉はコレだ!※4/24追記アリ

今回はけん玉を始めようと思っている人向けにおすすめのけん玉を紹介したい。

ただその前にやや長い前置きを読んで欲しい。何故なら「けん玉にはやっていない人が知らないけん玉の常識がある」から。

たかだかけん玉歴1年半の僕だけど、後になって「最初にコレ教えて欲しかったなー」って不満に思ったことが実は結構あった。僕がチラッとネットの海を漂って調べた限りでは既存のけん玉おすすめ記事でその不満を完全に解消してくれる内容のものはなかった。

けん玉やってる人には当たり前すぎて盲点なことが多いのかもしれない。じゃあ僕がバチクソ親切に書いてみようじゃないかと。あと単純に人にけん玉をおすすめするのは楽しい。

 

 けん玉をやっていない人が知らない5つの常識

けん玉は同じモデルでもめちゃくちゃ個体差があるのが常識!

当たり前っちゃ当たり前だけど、木は生き物なので一つとして同じ物は存在しない。木目も硬さも重さも一つ一つ違う。同じモデル、同じシェイプ(けんの形のこと)でも皿胴のはまる深さが微妙に違ったり、重さが20gも違っていたりする…重さ指定アリなショップもたまにある。好みにもよるけど玉とけんの重さは同じぐらいが望ましいとされ、60g後半から90gまでの物が多い。

そんなわけで今から個々のけん玉について書くことは全て「※個人の感想です」を語尾にくっつけて読むとけん玉購入後に僕のことを嘘つき呼ばわりしないで済むはず!

 

ここ3、4年でけん玉は皿の大型化が一気に進んでいる

これが一番昔と変わった部分。日本けん玉協会による規制から自由な海外メーカーから始まり、今や主要なメーカーすべてが大型化したモデルを販売している。皿の大型化によって昔からある技は劇的にやりやすくなり、同時に今まではできなかったようなトリックもガンガン生み出され、高難度化も進んだ。もはや主流は完全に皿大きめ。合わせて玉も若干大きめが主流。

ただし、その大型化したけん玉では日本けん玉協会の検定は受けられないし、協会の大会にも出場できない。けん玉ワールドカップやCATCH & FLOWなどのいわゆるストリートけん玉の大会では基本的にけん玉のサイズの制限は緩いのでだいたい大丈夫。

 

けん玉って消耗品なんですよ、奥さん

これ意外とけん玉知らない人にとっての盲点。けん玉のけんは先がどんどん平らになっていくし、グリップ力のある塗装がされている玉も使っているうちに傷がどんどん増えて塗装がはがれるとグリップ力が落ちていく。けん先を瞬間接着剤で保護して長持ちさせる方法なんかもあるけど、逆に玉の塗装が傷付いたりもするので僕はやらなくなった。

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そりゃ、そうでしょ、この世はショギョームジョーでバンブツルテンに決まってんじゃん、なんて悟ってる人!たぶんあなたが思ってるよりも早く2本目を買う羽目になる、とだけ言っとこう。

ただし、うぐいすや竹馬などの静止系と言われる微妙なバランスを求められるトリックは玉の穴が使い込まれて削られることでけんと玉がより嚙み合うようになり、成功率が上がることがある。これを「穴が育つ」なんて言い方をしたりする。

 

ベアリングは今や常識

けん玉の玉側の紐の先は玉から抜けないようにビーズを通して結び目で止めてある。このビーズをベアリングに交換すると、紐がよじれなくなり、圧倒的にいろんな技がやりやすくなる。この「紐がよじれない」という機能は特に連続技において大きなアドバンテージを発揮する。

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けん玉経験者にベアリングと普通のビーズのどちらが良いか選ばせたら100人が100人ベアリングを選ぶぐらい、圧倒的に扱いやすさに差が出る。そのクセ未だにエントリーモデルにはベアリングを標準装備していないメーカーが国内外問わず多いのは業界の怠慢、とまでは言わないけどちょっと対応が遅い気がする。後で自分でカスタムも楽しいけど、そうやって閉じたマニアックな業界になっていく可能性があることには危機感を持った方が良い。…って誰に向けて言ってんだ。

 

紐の長さが指2本分はもう古い

指?何その長さの単位?ってまず思ったあなたの気持ち、わかる、わかるよ。僕も最初何のこっちゃと思ったよ…けん玉の紐の長さは玉をけんに刺した状態で下にピーンと伸ばして中皿(底の部分)と紐の間に指何本入るか、という独特な測り方をする。

日本けん玉協会のサイトでは指2本分が標準的な長さ、と記載があるけど、それいつの標準やねん、ってぐらい紐は長くなってきている。だいたい指5本から10本ぐらいが今の主流。

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これはジャグやフリップなどの投げ技が普及して一般化していく中では自然な流れ。協会系だとまだ短い紐の方もいるだろうが、協会系もストリート系も含めた標準、というものを考えるなら絶対に指2本ではない。

 

以上5点。けん玉やる人には常識だけど、これからやろうとする人はほとんど知らないんじゃないかな?こちらを踏まえつつ読んでください。

 

けん玉を選ぶ基準

①値段
②デザイン
③性能

大体この三つだと思う。

①については個人の懐具合にもよるけど、各メーカーのエントリーモデルだと大体3,000円前後なので今回はそのへんを上限で。

②は個人の趣味なんで好きなの選んでOK。いや、本当に今のけん玉のデザインは多種多様で面白いので。

③が要素多くて一番難しい。
・重さ 玉は重い方が微妙なコントロールが効きやすいけどあんまり重いとすぐ疲れる。
・玉のグリップ力 玉の塗装の種類によって灯台や月面などの玉持ちの技の止まりやすさに大きな差が出る。
耐久性 けん玉の材質はエントリーモデルだとブナが多いが、メイプル、アッシュ、ケヤキなどの高級木材だと耐久性が高い。
・中皿穴(ルナホール)の有無 中皿に穴が空いていると重心が皿胴側に寄るので月面着陸がやりやすい。

・ベアリングの有無 紐が絡まない。今や常識。先述の通り。

・紐の長さ 最近はジャグ、フリップなどの投げ技全盛なので長目が主流。先述の通り。

これを踏まえておすすめを1個1個説明するのも大変なので社会人の強い味方、Excelシートにしてみるのだった。

 

これが2021年4月現在のおすすめけん玉5選!※個人の感想です

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個人的にはSweets kendamasのBOOST Raderが最推し。最近のSweets kendamasの新作はすべてBOOST SHAPEという同じシェイプを採用している。つまり、エントリーモデルでもプロモデル同様の性能が発揮できる。そしてルナホールありのこのシェイプがめちゃくちゃ月面乗せやすい。塗装は同社のクッションクリアよりは廉価なスティッキーだけどこちらもバチバチ止まる。月面、裏月面はここ数年ずっとトレンドのトリックなのでいずれいろいろやりたくなるのを見越した上でおすすめ。ただし、月面が乗りやすいけん玉は風車というけんを回すトリックがやりにくくなる。月面と風車は完全にトレードオフな関係。通常どっちかを優先するとどっちかはやりにくい。ま、好みの問題。プロは中皿穴あってもぐるぐる風車回したりする…

 

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次点はkendama USAの改善3.0。紐が指10本分と長めなので最初はちょっと短く調整した方が良いと思う。キットオンラインショップだと、細身のslim shapeもあり、こちらもだいたい3千円。

 

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一般的にはKROMのPOPが恐らく人気もセールスもナンバーワンだと思うけど、ラバー塗装はスティッキーに比べるとグリップも耐久性も劣る。やや小ぶりなサイズ感とけんの細さは扱いやすくて良い。そんなに重いのはないと思うのでお子さんの1本目にはおすすめ。

 

damajam.thebase.in

damajam.thebase.in

kendama ChinaのWINNER GHOST 2.0 SHAPEも気になる。4,000円アンダーでメイプルけん、スティッキー塗装の玉にベアリング標準装備はなかなか。皿のサイズも最近のトレンド通り大きめ。使ってたらもっとランク上だったかも。先に挙げた3本は実際に使ったことあるけど、コレはないのだった…WINNERは前のシェイプ(ghost1.0)を1本持っていて耐久性とコスパが抜群だったので気になるメーカーの一つ。広島のショップ、KENでghost1.0は何種類かセールになってるのでそれもおすすめ。PYTHON SHAPEというエントリーモデルも2,200円でベアリング標準装備なので良心的。海外メーカーのけん玉のほとんどは中国製なので、けん玉に限っては中国製は品質高いと思う。

 

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日本が誇る大空は安いし品質も均一なので手は出しやすいと思う。ただし日本けん玉協会認定サイズなので皿も玉の穴も小さく、静止系やバランス系の技の決めやすさで言うとやっぱり相当シビア。だからこそ、最初に大空で基本技習得してから大型のけん玉に移行すると「急にレベルアップした感」を味わえるのでそれはそれで気持ちいいのでアリ。もちろん、認定けん玉にこだわって協会系の技を究める求道者のようなけん玉ライフを過ごすのもまた自由。ただ、紐はやっぱり短い。

 

以下4月24日追記↓

fourthirty(BMX/けん玉を取り扱うストリートウェアショップDECADEのオリジナルブランド)のけん玉がリストック&新色追加されとるー!!

送料込みだと4,180円だけど、けん玉だけなら3,300円。大きめの玉、皿、55cmのナイロン紐、ベアリング、さらに使用木材はメイプル!他メーカーのハイエンドモデルと遜色ないスペックをこの値段に詰め込んでるのはお買い得過ぎる…かなりオールラウンドに使えます。僕は早速2本目を新色で注文してしまった。楽天じゃないけど正直これがあるなら一番おすすめ。記事アップするちょっと前に売り切れてしまったので紹介できなかったのがちょっと悔しかったのでうれしい。

decade.shop-pro.jp

追記以上。

 

ふう。思わぬ長い記事になってしまった…

どれを買うにしても付いてないならベアリングは最初から用意するのが吉。

って感じかなー。

リンクしている「学童あそび」というオンラインショップで海外メーカーのけん玉買うと1mのサテンひもとベアリングが付いてくるのでちょっとお得。サテンは紐技やっても指が痛くなりにくいので好き。

何度も言うけどそもそもけん玉には個体差があるのであくまで個人の感想だということを念頭に置いて参考にしてもらいつつリンクから買ってもらえると幸いです。
アフィリエイト収入で僕が新しいけん玉買います(正直すぎ)。