マテオチャンスを知った時、DAVE MATEOはもういなかった

けん玉にまつわるもろもろをなんとか言葉で伝えようとするブログです

僕がけん玉にハマる10の理由

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はてなブログが10周年だそうで特別お題「私が◯◯にハマる10の理由」に乗っかってみることに。
ノープランで書き始めてるけどそもそも10個って多くない?普通3個とかじゃ?まあいいや。

なんか書けそうな気もする。

 

1 成長の喜び
僕がけん玉にハマって2年ちょっと。
けん玉に関するブログを書き始めて半年ちょっと。
いい年こいた大人が始めた趣味としてはそこそこ長続きしていると言っていいだろう。

いい年こいた大人(この表現、まだ大丈夫?死語?死後何年?そもそも死語が死語?)は不惑あたりで急に趣味にハマりがちだ。
これには性別問わず明確に大きな理由が一つある、と個人的に思っている。

いい年こいた大人(まだ使う)は単純に体が衰え始める。
大盛りが完食できない
なのに増える体重
酒が弱くなる
休日に運動して足を攣る
老眼が始まる*1
ハゲる
などなど日常的に「老い」を突きつけるイベントが急に重ねて発生してくる。

そして悟る。
自分の人生は折り返し地点を過ぎたのだと。

そんな時にふと付き合いで始めたゴルフにハマる、みたいなのはおじさんあるあるの極み。
なんでおじさんはゴルフが好きなのか、小さい頃は疑問で仕方なかったけど今はわかる。

それは単純に「成長が実感できるから」だ。
確実に老いと衰えを自覚しているこそ、その成長は自分にとって輝きを増す。

もっと直接的に老いに抗う人はランニングや筋トレ、女性だとヨガやピラティスにハマる人が多いのかもしれない。

でも根っこは一緒。
そこにあるのはシンプルな「成長の喜び」だと思う。

これがすなわち僕がけん玉にハマった理由の一つ目。

僕の場合はたまたまけん玉だっただけで、それがフットサルやスプラトゥーンガンプラやモルック*2でもおかしくなかったし、もっと普通に料理やキャンプでもアリだっただろう。

ちなみに子どもと一緒にやろうと思って買ったら子どもハマらず自分がハマる、というのは実はけん玉おじさんあるある。

 

2 どんどん健康になる
一度は聞いたことある方も多いのではないだろうか。
けん玉、健康に良いらしいよ、と。

結論としては、
バチクソ健康になるんでやってない人はさっさと始めんさい。
なんせ僕けん玉始めて5キロ痩せたんで。
たった一人の例なんで根拠に乏し過ぎるとは思うけど。

けん玉は膝を使うのがコツ、ぐらいのことは知ってる方も結構いる。
これは間違ってはいないけど100%正解でもない。
けん玉は手や膝を含む全身を使い、楽しみながら体を動かせる健康的な遊びでありスポーツである。
そして極限の集中力と強靭なメンタルを要するガチの競技でもある。

体のいろんな場所に乗せるとか当てるとか直接的な意味としても全身を使うし、
単純に全身を美しく連動させることが高難度のトリックを成立させるコツだったりもする。

超全身使ってるやーつ↓

 
 
 
 
 
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こんなの世界で何人できるかって話だけどね…
そんなこんなで本気で練習してると自然と勝手に健康になってしまうのだ。

ジャグの練習なんて本当に地味な部活の基礎練みたいだし!
現代けん玉の花形トリック、ジャグについてはこちらの記事をどうぞ↓

mateomateo.hatenablog.com

 

30分全力でやったらもう汗だく。
高価なトレーニング器具なんてなくてもけん玉1本でダイエットはできる!
でもあんまり重いけん玉でジャグやってると肘痛めるから気を付けろー!
最近ちょっと肘の腱鞘炎が再発気味…おい、健康どこいった!

 

3 集める楽しみ
ついさっきけん玉1本でダイエットはできる!
…と言った舌の根もまだしっとりしてる内に言うけど、けん玉はハマると絶対に1本で済まない。
酷い時は毎月1本以上買っていた。

玉の塗装方法、大きさ、木材の種類、シェイプと呼ばれるけんのカタチ、そしてデザイン。
赤い玉のけん玉しか知らない人も多いかもしれないが、今のけん玉には多様性という言葉がピッタリくる選択肢の拡がりがある。
台湾、中国、アメリカ、デンマークイスラエルラトビアなどを始め、今や世界中にけん玉メーカーが存在する。

またその多種多様なけん玉たちにはトリックごとに向き不向きがあったり、純然たる性能差もあったりする。
中皿という底部分が重いけん玉はフリップや風車というけんを回すトリックに向いており、
皿胴という大きさが違う二つの皿側が重いけん玉は月面着陸という玉にけんを乗せるトリックに向いている。

けん玉にハマっている人たちのことをダマーと呼ぶが、ダマーならやりたいトリックごとにけん玉を使い分けるのは常識だ。

そしてやり始めるとすぐ気付くのだがけん玉は使えば使うほどすぐにボロくなる消耗品なのだった…

気がつけばあっという間に20本や30本は超えてしまう。

 

4 カスタムする楽しみ
けん玉は買った状態でそのまま使うことはまずない。
また、使っていないけん玉を飾って眺めて満足するようなダマーもいない。
買い過ぎて使っていないけん玉があるだけだ。

コレクションする楽しみがあるとは言え、けん玉は使い倒してナンボ。
使う前にけん先を保護するために瞬着塗ったり、ヒモを自分にとって使いやすい長さに切ったり違う材質のものに変えたりカスタムするのは当たり前。

そしてけん玉は実は同じ商品、同じシェイプでもけん、玉ともに重さにばらつきがあり、それは基本的には買ってみないとわからない。
当然自分好みのウェイト、というものがダマーにはあり、けんや玉をウェイトが合う別の物とスワップしたりするのもよくやる。
僕の場合はけんも玉も78gぐらい、ヒモは普通のナイロン製で長さは60cm(ダマー的表現だと指7〜8本分ぐらい)、デカめのベアリング、塗装はペタペタよりしっとり系…
というようにやっていく内に自分の好みが固まってくる。

この好みも気分ややりたいトリックの変化、メーカーの画期的な新商品の登場なんかで変わってきたりもする。

それがまた楽しいからけん玉沼は果てしなく深い。

 

5 趣味が拡がる
これは完全に僕個人の場合だけど、好みのけん玉ホルダーがないから自作したり、
けん玉ラックにステンシルで文字を入れたり…
DIY的な趣味が自然に拡がっていった。

mateomateo.hatenablog.com

mateomateo.hatenablog.com

 

中には自分で球をペイントしたり、ウッドバーニングで独自のデザインを施したりする剛の者もいる。

 
 
 
 
 
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これ、超カコイイ↑

ウッドバーニングはやってみたいけどセンスと金と暇が…やる気以外全部何とかせな!
稼がんとなー。

 

6 ダラダラテレビを観なくなる
健康につながる話でもあるけど、時間の過ごし方や精神衛生的にも非常に良い影響があった。

食後になんとなくテレビでダラダラとバラエティ番組観てマンガ読んで寝る。
それで楽しいなら何も悪いことなんてない。
でも僕の場合は楽しい気持ちもあったけど同じぐらい罪悪感、と言うか有限な人生の時間を無為に過ごしている自覚が確実にあった。

それがけん玉を始めてキレイになくなった。
なんせこちとら日々成長を遂げているのだ。
しかもテレビを観ながら!(観とるんかい)

おかげで心もカラダも快調なのである。

 

7 子どもにモテる
僕、本当に自分の娘以外の子どもの相手って苦手でよその家の子と一緒に遊ぶ時もいつもどうしていいかわからなくて結局なんとなくニコニコしてるだけ、みたいになりがちだったんだけど…

けん玉やってると勝手に向こうから話しかけてきたり、興味津々な様子で近づいて来たり、と格段にコミュニケーションが取りやすくなったのだ。

ちょっと教えて回しとめけん成功して大喜びしてる子ども見てると今まで味わったことのない不思議な多幸感に満たされる。

あ、別にロリとかペドの趣味はねーです。念の為。すべての子どもは世界の宝。

 

8 けん玉のスキル以外も成長する
最近一人でけん玉やってるのに飽きて(2年も一人で…我ながら孤独に強過ぎだろう)SNS、いわゆるインスタを始めた*3

そこで連絡取った方とリアルで会って一緒にけん玉したり、海外の人含む一般のダマーさんやプロプレーヤーとメッセージをやり取りしたり…ビックリするほど気軽に交流できてしまう。

なんでもっと早く始めなかったんだろう。
この世の真理だけどなんでもやってみないとわからないもんだな、と改めて実感。

SNSを始めるなんてけん玉始める前の自分では考えられないことだ。
大げさだけど本当にずっと苦手で避けて通ってきたので。
むしろリアルな人付き合いより趣味でつながるSNSの方が否定されると辛いというか…そっち否定されたらもう逃げ場ないじゃん!って気がして。

星野源が『いのちの車窓から』で言っていたことがずっと心に残っている。ちょっと引用。

僕みたいに本当は人が好きなのに「人見知りだ」っていっちゃうってことは相手に「僕、人見知りなんで気を遣ってください」っていってるのと一緒だなって。

それってすっごい失礼だなって思って…。

失礼だし、何さまなんだって思ったんですね、自分が。

だから、「嫌われてもいいや」って、年を重ねるにつれてだんだん思えるようになってきて。

 

改めて読むと心の深いところをエグられるな…

人見知りって今までの人生で何回言ってただろう。その度にその相手の人に甘えてたんだな、と思うと恥ずかし過ぎる。20代ならまだしも…

人見知りだって人に言うのは傷付かないための防衛機制だとわかってはいても自分からそれを変えるのは難しい。

おげんさんはすごいな。

でもインスタ始めてからレベル1だった社交性がちょっとずつ上がってるように思う。
まだまだ平原と森をうろつく程度のレベルだけど(ドラクエ1を発売日に買った世代)。

もっと踏み出したらどんな景色が見えるのか…
恍惚と不安二つ我にあり。別に選ばれてはいないが。*4

 

9 文章を書く喜び
先程、たまたまけん玉だっただけで他のものにハマっていた可能性もある的なことを言ったけど、ブログはけん玉じゃなかったら書いてなかったかもしれない。

書き始めたきっかけはけん玉で読みたい記事があまりにも少なかったこと。
本当にビックリするほど少ない。
ワールドカップ優勝者のインタビューも最新モデルのレビューもあるある的な日常ネタも…

じゃあ自分が書こうかな、と。
けん玉始めてからの自分の行動には時おり自分がビックリさせられてしまう。
えっ?!あんたそんなキャラやったっけ?!みたいな。

単純に誰も書いてないならめっちゃブルーオーシャンやん、という短絡な思い込みで軽はずみに始めた感も大いにあるが。しかし結局大した分量は書けず、かなり狭いけん玉界隈にすら広まらず…単純に力不足だなー…

でもおかげで文章を書くのが好きだった自分を思い出した。
今のところ他人様の評価はさておき楽しくは書けている。

 

10 趣味はなんですか?という質問で1時間以上喋れる(相手が乗ってこない時は速やかに質問返しで撤退せよ…!)
趣味はけん玉、って実は結構言いづらい時期もあった。
誤解されたくないので先に言っておくが、
けん玉はカッコいい。そこに議論の余地などない。
例えば今年のけん玉ワールドカップ覇者、若干11歳のYASUくんの決勝でのプレイを観たら誰でもわかる。

www.youtube.com

この超絶スキルの数々に言葉は要らない。
(と無力を実感しつつ今年のKWCで6000文字も書き散らしとるわけだが)

ただ、上手い人のプレイはカッコいいが、ヘタクソだとどうなんだ、という話。
中途半端なトリックでふーん、みたいなリアクションをされても、すごーい、みたいなリアクションをされてもどちらにしても微妙な気分になる。

「いや、ホンマはけん玉はもっとすごいねん」

と言いたい気持ちになってしまうがそれは自分にはできない…
そんなジレンマがあり、あまり人には言ってなかった。

変わったのはたぶん1年前にグロケンけん玉検定のエキスパート3級を合格してから。
あの時偶然公園で出会ったダマーさんに本当に感謝だ。
あれでちょっとだけ自信がついて更に練習するようになった気がする。

そこそこのトリックをメイクできるようになったことで、え、けん玉ってそんなことも、できるんですか?みたいなリアクションをしてもらいやすくなった。
もちろんまだまだ全然下手なんだけど。

できないトリックはいつかできるかもしれないトリックだ。(絶対一生ムリだと思ってるトリックもめっちゃあるけど…)

99の失敗がたった1メイクで報われるのがけん玉の面白さ。
失敗しても失敗しても挑み続けると最高のご褒美があるんだよ。
達成感という名のシンプルなご褒美が。

最高の趣味見つけたな。
いつの間にかそう思えるようになっていた。

 

そんなこんなで以上が僕がけん玉にハマる10の理由。
何とか書けたね、10個。
けん玉以外では絶対10個も思いつかんなー。

ちょっとはけん玉の魅力が伝わってるといいな。

 

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けん玉最高。

*1:老眼は不可逆。なってからググっても遅い。予防に努めましょう…僕は…うん、手遅れ

*2:さらば青春の光の森田さんが日本代表になったことで有名なマイナー競技

*3:けん玉は圧倒的にインスタカルチャー。動画の共有が中心だからなのと、意外と年齢層が幅広いからだと思われる.。

*4:前田日明UWF立ち上げ時の言葉「選ばれし者の恍惚と不安二つ我にあり」より。フランスの詩人ヴェルレーヌの言葉がオリジナルらしい。太宰治も「葉」という作品で引用。引用の引用の引用…