マテオチャンスを知った時、DAVE MATEOはもういなかった

けん玉にまつわるもろもろをなんとか言葉で伝えようとするブログです

ビジネススキルを応用したけん玉の上達法

けん玉の上達において視力でも時間の余裕でもキッズたちに全く敵わない大人が唯一アドバンテージを持てるのが仕事での経験の応用なんじゃなかろうか。
 
右も左もわからない始めたてのころに本当にためになったサラリーマンダマー*1集団damassyの初心者向け動画がある。

(253) 上達するけん玉の練習方法とは?【初心者のためのけん玉講座#4】 - YouTube

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そこで解説されているけん玉の上達法は、以下の3点。


1技を分解して練習する
2(上手いプレーヤーを)よく"見る"こと
3上手い人と一緒に練習する

 

いきなり3のハードルが高い…
周りにけん玉教室もなければSNSで仲間を見つける社交性もない自分はどうすれば…
しかし絶望するのはまだ早い。
この動画を作成したdamassyのtaji氏が別の動画でけん玉は高速PDCAだと言っていた。
うわ、めっちゃわかる!と膝を打つ思いがした。
 
ビジネスでは昔からある考え方でよくPDCAを回せ!とか言われてるヤツ。 一言で言えば「終わりなき改善」のこと。

鬼速PDCA

鬼速PDCA

 

 

このへんの本とかだいぶ息長いな。
日本にはトヨタによって広まったカイゼン文化があるので相性いいのかもしれない。


一人で練習するには上記動画のポイント1と2にこのPDCAを加えれば完璧と言って差し支えないんではないかと。
以下、けん玉の場合のPDCAについて解説してみる。
 
①PLAN (仮説)
通常PDCAでは「計画」と訳すけど、けん玉の場合、「仮説」の方がしっくりくる。まずはひたすらやりたいトリックの動画を観て、持ち方、リリースのタイミング、姿勢、角度などを動作ごとに分解、分析する。ここで重要なのは「言語化」。言語化されたコツこそがPLAN(仮説)。上手い人と一緒に練習すると、ここが仮説じゃなくいきなり正解になるので成長の階段をショートカットできるんだろうな…
 
②DO(実行)
実際にやってみる。
 
③CHECK(評価)
成功ならなぜ成功したのか、失敗ならなぜ失敗したのかやったことを検証する。この場合でも大事なのは言語化。成功でも成功要因を検証して言語化するのが大事。それが再現性につながる。
 
④ACT(改善)
今のは力が強すぎたのではないか、角度が急すぎたのではないか、などと修正方法を考える。

 

とにかく最初は何回も何回も動画を観る。速すぎてよくわからないトリックはyoutubeの再生速度を落としたり、インスタの動画を別のスマホで撮影してコマ送りにしたりするのも有効。

宇宙遊泳の動画なんてけん玉検定のアプリで100回は観た。
(そんな器用じゃないんだよ…)

youtu.be

これですね。glokenの窪田さん(tamotsu_gloken)が見本やってるやつ。マジで持ち方からけんを離すタイミングから膝の曲げ方までマネしたなぁ…なかなか成功しなかったけど、動画の動きを完全に再現すれば絶対成功するはず、という自分への洗脳に近い分析と練習を繰り返し、何とかできるようになった。最終的に練習量が多いトリックは見えてなくても体が覚えたタイミングでなんとなく決められるようになることもあるね…Excelのマクロが自動計算する感じに似てるかもしれない。

 

参考までに僕が良く見ているチュートリアル動画のリンクもご紹介。

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チュートリアルも豊富だけど、冒頭に紹介したようなけん玉の楽しみ方そのものを紹介する動画もいっぱい。最近更新があまりないのがちょっと寂しい。

 

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 挑戦状は不定期更新になっちゃったけど、4年間ずっと続けてるのってすごい。マニアックになりすぎず、幅広いレベルのトリックを丁寧に言語化してくれている。

 

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 いわゆる日本けん玉協会系の初段までの技はここが一番わかりやすかった。コツはもちろん練習方法が超具体的なのがありがたい。

 

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 海外メーカーではデンマークのKROMと人気を二分するアメリカのSweetsは新しいトリックのチュートリアルも意欲的に更新してくれる稀有な存在。英語だけど字幕とスロー再生で頑張るんだ。宇宙遊泳がビギナーってどういう難易度設定やねん、とは思う。

 

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吉本の芸人さんのyoutubeチャンネルだけど、けん玉のチュートリアルは豪華なゲストかつかなり丁寧。裏月と螺旋はここの動画のおかげでできるようになった。

 

外で交流するけん玉イベントもまだまだやりづらいご時世だけど、いつでもどこでも練習できるのがけん玉のいいところ。願わくばこの記事が皆さんのボッチ練の助けになりますように。


ちなみにブログのタイトルにしているマテオチャンスはまだ全然できない。初手のフリップはようやく胸あたりまで上がるようになり、1回目のジャグまではつなげられるようになったけど…ジャグからのフリップが全くもってムリ!先はまだまだ長そうだ…

 

最後にSWEETS  KENDAMASのサイトにある僕の好きな言葉を置いておく。

Failure is normal. The only true failure is not trying.

(失敗するのは当たり前。たった一つの本当の失敗は挑戦しないことだ)

 
がんばろ。

*1:ダマー=けん玉やる人のこと