マテオチャンスを知った時、DAVE MATEOはもういなかった

けん玉にまつわるもろもろをなんとか言葉で伝えようとするブログです

「膝の使い方」の正しい伝え方

膝使え、って雑で不親切なアドバイスだと思うのは僕だけ?

けん玉の指導では必ず言われることなので、基本なのは間違いない。何なら奥義と言っても過言ではない。すイエんサーでも言ってたなぁ。でもさ、膝使え、って言われてピンとくるのはそもそもセンスがある人。もうちょっと具体的に言ってくれないとニーバウンスしちゃうぞ!…ってそんなマニアックな技知ってるヤツは初心者とちゃうやないかーい。

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…かなんか言うてますけども。実は今回書きたいことは凄く短いので無駄に字数を稼いでただけだったりして…さーせん!

 

膝使う意味ですよ、書きたいのは。「何のためにどう膝を使うのか」はもうちょっと言語化できるじゃろがい、と。

 

さっさと結論を言うと、膝を使う意味は個人的には以下の3つだと思っている。

 

①玉とけんがぶつかる衝撃を緩和する

②動きのブレを小さくする

③目と玉(けん)の相対速度を下げる

 

順番に説明しよう。

①に関しては一番感覚的に理解しやすいと思う。車のサスペンションのように玉とけんがぶつかる衝撃を膝の屈伸によって和らげることでけんや玉が跳ねて飛んでいかずにキャッチできる。

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 良いどや顔いただきました。

 

②は、①と似ているけど棒立ちになって手だけで同じ動作をやってみると違いが良くわかる。手だけでやると力加減の調節が格段に難しいのだ。膝を上げ下げするタイミングに手の動きを連動させることで力加減のグラデーションを細かく設定できるイメージ。弱中強ぐらいの調節しかできなかったものが、10段階ぐらいに刻めるとでも言うか…伝わるかな?それによってちょうど良い高さや強さを探し当てやすいのだ。

 

③が一番言及されていない気がする。目とけん玉の相対速度が極端な話ゼロになればそれは感覚的には止まっているのと同じなんじゃないかと。その状態なら乗せるのも刺すのも格段にやりやすい。コレを簡単に理解するには大皿ジャンプを玉の上下動に合わせて目が常に玉の真横に来るように意識して膝を使うとわかる。

ね?止まってるように見えるでしょ?

初心者がうぐいすとか灯台とかダウンスパイクとかを練習する時にコレ意識すると全然違うはず。ちょっとググっただけだけど、この「相対速度をゼロに近づける為の膝」という説明をしてる人はいなかった。ダウンスパイクは上げた玉の頂点で一瞬無重力状態になった瞬間に刺す、なんてことを良く言われるけど、目の位置を玉の横にキープできればその瞬間自体が長くなる。つまり「止まった時の世界に入門できる」わけだ。

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うん、止まってると刺しやすい。間違いない。

 

今日のネタはコレで終わり。けん玉って自分が新しいトリックを決めた時はもちろん超嬉しいんだけど、誰かに教えてその人がトリック決めた時の嬉しさもまた格別。

相対速度という概念自体が大人じゃないと理解し難いので、子どもに教える時は言い方考えないといけないけど、結構伝えやすい教え方なんじゃないかなー。