マテオチャンスを知った時、DAVE MATEOはもういなかった

けん玉にまつわるもろもろをなんとか言葉で伝えようとするブログです

そしてまた一人のマテオおじさんが生まれた

今回は前々回の記事でお伝えしていたマテオチャンスの練習方法=「手のせ大皿からのジャグフリップのみの反復練習」に効果があったのか、の検証編をお届け。

mateomateo.hatenablog.com

結論から言えば、以前は日によってできたりできなかったりしてたマテオチャンスが毎日できるようになった。
もちろん検定で受かるようなメイク率じゃない。
5回に1回できるようになるのなんてまだまだ全然先だろう。

 

またまだ、と自然と心の中で思ったことが言葉になった。
そう、今はまだまだ…でも「マテオチャンスができた自分」から「マテオチャンスが毎日できる自分」になった。
そしてさらに上手くなって「マテオチャンスがいつでもできる自分」になった姿がこの道の先にほんの微かだけど見えている。

僕はきっといつかこのトリックを「できる」ようになる。

まだ確信とまではいかないけど、自分にそう言い聞かせるぐらいの元気は出てきた。
この1ヶ月でちゃんとマテオチャンスが上達しと思う。

 

その要因で一番大きいのは、とにかくこの「手のせ大皿からのジャグフリップ練習」が抜群に効果あったから(手前味噌全力で押し売りするスタイル)。

より細かく言うと、この練習をしながら得た3つの気づきの影響が本当に大きい。
…と毎度毎度うさんくさい導入部ですんません。
気づきと言うかめっちゃ為になるHOW-TOで学んだだけ、みたいな要素の方が大きいけど。

 

①ジャグのメカニズム

ジャグに関して気づいたことは厳密には二つあって(もはや合わせると3つじゃない…)、
一つ目は前回の記事を書いた時に撮ったスロー動画がきっかけで、けんを投げた反動で手首が自動的に下がるのを発見したこと。
こちらの動画。スローの動画ってなんか気持ちよくて何度も観るうちに不意に気づいた。↓

drive.google.com

急に霧が晴れたような気分だった。
今まで体感ではけんを投げたとほぼ同時に玉をキャッチしてたイメージだったから、その後に手首が下がってるんだと思っていた。

ちゃうやん。先に手首が下がってから玉キャッチしてるやん、が真実だった。

メイク動画以外すぐ消しちゃいがちだけど、練習動画や失敗動画こそヒントの宝庫なのだった…

 

二つ目はけんの投げ方。

kengokawamura氏のHOW-TOで学んだコツがとても腑に落ちた。

youtu.be

回そう回そうとせずに上に投げれば良かったのか、と。

上に投げようと試行錯誤するうちに「手首を使う」ってことの本当の意味がようやくわかったような感覚があった。
以下あくまで個人的な感覚の話。

手首の関節をスナッピーに使おうとすると、当然手首につながる筋肉全体をムチのようにしならせるような感覚になるんじゃないかと。
今まで手首だけを意識してたから、意識すればするほど動きが固かったのかな、なんて。
全身つながってる筋肉のほんの一部分だけを使おうとすることがそもそも無理あるんだよ。
あらゆる球技でダメ出しされる「手投げ」とか「手打ち」みたいな状態だったのかもしれない。

手首につながる腕の筋肉全体をイメージする。
この気づきはジャグとけんフリップのどちらにも大きな影響があり、個人的には大きなブレイクスルーだった。

 

②利き手の位置

利き手の位置と言うかけんの位置と言うかけんの持ち方と言うか…
しょっちゅう玉とけんが当たりまくってた初手のけんフリップが改善されたコツがこちら↓  

youtu.be

ズラす、と表現されてるけど要はけん先を体の外側に若干開くってこと。
これはけん玉のHOW-TOで言語化されてるのを今まで見たことがなかった。

日本人離れした濃い顔と妙に軽いノリがクセになるな…しょうちゃん。登録者数はゆーだま氏の一万分の一だけど、その情報の価値は登録者数では測れない。

初手のけんフリップを玉上げと同時にやろうとすると、実は完全に同時ではなく、玉を上げたすぐ後に親指で軽く弾くことになることは以前書いた*1

そしてそのタイミングが恐ろしくシビアであることも。
しかし問題となるのはタイミングだけではなかったのだ。

けんを身体に対してまっすぐ垂直に持つと、フリップさせてキャッチする時も広げた手のひらに対してけんが斜めになってしまう。
そうなるとキャッチする場所やタイミングがちょっとズレただけで落としてしまうし、親指にも頻繁に当たるし、けんと玉も当たりやすくなってしまう。
必然的にけんの角度を体の外側に30度ぐらい開いた方がけんと手のひらの角度がまっすぐになり、けんがキャッチしやすくなるのだ。

動画でも言われている通り、このやり方を意識しだしてから紐の絡みが減った気がする。

玉もほとんど当たらなくなった。

 

③スピードが必要なのはジャグからフリップに移行する時だけ

今まで上手い人のマテオをずっと見続けて、
何でこんなにスムーズなのか
どうして自分のマテオはこんなにバタバタと忙しいのか
同じトリックをやってるはずなのに一体何が違うのか
疑問には思っていても嘆いてばかりでちゃんと考えていなかった。
センスの差を埋める為の観察も思考も全く足りていなかった。

100人を優に超える人数のマテオを見続けて、そしてあらゆるマテオやジャグのHOW-TO動画を見尽くしてようやく気付いた。

マテオのジャグにスピードは要らない。
むしろゆっくりぐらいが良い。

 

なぜか。

 

速く回すと玉トスで余裕がなくなるから。

ジャグの合間にフリップをする時間を確保する為には玉をゆっくりフワッと上げて滞空時間を稼ぐ必要がある。

そして玉の滞空時間を長くする為には落ちてくる玉の勢いをしっかり手首で吸収してから柔らかくトスしなくてはいけない。

必然的に玉の滞空時間の前にそもそも玉をキャッチしてからトスするまでの時間にある程度余裕が必要となる。

=まずけんの滞空時間を長くすることがスタートになる。

 

と言うことは…要するにけんトスも玉トスもゆっくりやればいい。
それだけのことなのだ。

 

マテオの1回目のジャグで意識することは主に以下の3つ。

・リラックスした状態で手首を柔らかくスナップさせる
・水平よりやや上でけんを離す
・けんを投げる時、回そうとするより上に投げる感覚で

玉を柔らかく高めにトスしてフリップする時間を稼ぐ、その為にはこの3つを徹底することが大事。

これによって
「けんの滞空時間」が長くなり、
玉を弾かずに衝撃を吸収してからふわっと投げる時間も生まれ、
結果的に球の滞空時間が長くなるのだ。

 

理想は玉を離した直後にけんを水平位置でキャッチすること。

限りなくゼロに近いタイムラグで。

ここで大事なのはスピードではなくタイミング。
玉を離した瞬間、水平位置でけんを取れるタイミング/その為の投げ方/力加減を試行錯誤して手に入れるしかない。
けんだけのジャグフリで玉をつかんでいる時間をイメージしながら練習するのがおすすめ。

めちゃくちゃ難しいけど、大事なのは力加減やタイミングであって、断じてスピードではない。

マテオで唯一絶対的なスピードが必要なのはこの後。

キャッチしたけんをフリップさせるまで。

フリップそのものは普通のスピードで良い。
そもそもけんフリップ自体がスピードのあるトリックだから。
初手のけんフリップも同じ。

大事なのは反射神経。…って言うと身も蓋もないけど。

イメージはコレ↓

(引用元:HUNTER×HUNTER23巻/冨樫義博

キルアの疾風迅雷。
手のひらにけんを知覚したその瞬間に自動的にフリップを発動させる、みたいな。

いや、結局はそんなんセンスやん、と思った人もいるかもしれない。
そしてそんなの最初から知ってるしわかってるけどできねーんだよ!と思ってる人もいるかもしれない。
今までの僕と同様に。

たぶん、その感想は間違っていない。
…いないけどその壁を乗り越える手段として大皿からのジャグフリップ練習が有効なのも間違いない。

反射でできない部分はある程度慣れで補える。
僕の場合は明らかに初手のけんフリップから練習してる時より爆速でジャグとフリップのつなぎが上達してる。

・玉を離した直後にけんを水平位置でキャッチするタイミング

・けんをキャッチした瞬間フリップを発動させるスピード

雑に回数をこなさず、一回一回丁寧に考えて修正して時には動画で振り返りながらこの二つを習得し、どんどん精度を上げる。

目指す目標は、

・玉を離してからけんをキャッチするまで

・キャッチしたけんをフリップさせるまで

この二つの刹那のタイムラグを限りなくゼロ秒に近づけること。

これがマテオチャンス免許皆伝の極意に他ならないと思う。

とは言え練習始めた当初は最後のジャグまではなかなか綺麗につながらなかった…
明確に変わったのはやはり①のジャグのメカニズムの気づきがあってから。
そこに②と③の気づきが加わり、いよいよ確変が起きた。

 

・初手のけんフリップが水平で取れる確率が上がる

・ジャグのけんトスがしっかり手首下げてゆっくりになる

・ジャグの玉トスが柔らかく高くなる

・玉トス直後のタイミングに水平位置でけんを手のひらに対してまっすぐキャッチできるようになる

・けんをキャッチした後、素速くフリップに移行することを意識するできるようになる

・最後のジャグけんでちゃんと手首を下げてからけんを投げられるようになる

 

こんな感じで一つ一つの気づきで一つずつ動きの精度が上がり、結果としてメイク率が上がっていった。

ジャグからフリップに素速く移行するのがコツだぜ!

とか

最後はただのジャグけんだぜ!

とか言ってても全然できなかったけど、他の動きの精度が上がることによって今まで意識できていなかったことが意識できるようになってきたのだ。

マテオの練習で壁に突き当たったらぜひ大皿からのジャグフリップを!
個人的には今までが70点ぐらいだったところが95点ぐらいまで言語化できた感あり。

 

推敲前の文章はいきなりブワーッと頭の中で次から次に言葉が湧いて出てきてややハイになりながら深夜に一気に書いてしまった…
朝読み返したら恥ずかしくなって(よくある)1週間ほど放置してから推敲してます…

それでも今回は、けんフリップとジャグけんさえできれば誰でもマテオできんじゃね?と初めて本気で思った。

最後の5点は本当に僕がマテオを「できる」ようになれば埋まると思う。

マテオチャンス民主化の夜明けはもうすぐ…かもしれない。

 

でもやっぱりオーバーワークでやや肘痛い…
なんか首と肩と背中もバキバキ。
たぶんまだまだ余計な力が入ってる証拠。
どんどん上手くなる自分を実感してる時ってなかなか練習やめられないのが悩み。

 

しかも他のトリックほとんどやらずにマテオばっかり練習しちゃう。
マテオばっかり毎日やってしまうおじさんが定期的にインスタに現れるのは何故なのか。

自分がやるようになってから気づいたのだが、やっぱりマテオが決まるとシンプルに気持ちよくてやめらんないんよね…

諸先輩方に比べまだ全然スムーズさが足りないし、そもそもあまり同じトリックをインスタに投稿したりしないタイプだけど、ひっそりと毎日マテオやり続けると思う…

5回に1回できるレベルになったら、永久保存版マテオチャンス完全解説みたいな記事書きたいな。

今までの気づきと練習法全部まとめて。

最終的にゲームフリークゼビウス100万点への解法*2みたいなミニコミ誌にしてけん玉イベントで配り歩く謎のマテオおじさんになるのも…いくらなんでも怖いか。

*1:遅い早いの差はあれどすべてのマテオの初手はレイトフリップである説

*2:言わずと知れたポケモンの産みの親、田尻智氏が素人時代に作った伝説のミニコミ誌。今でも金に糸目を付けなければ買えるかも…自伝的小説「パックランドでつかまえて」収録の「幻のゼビウス星」もぜひ読んで欲しい。ゲームデザイナー「E」として登場する遠藤雅伸氏がめちゃくちゃかっこいい。

すべらない話

ダマーは誰でも一つはすべらないけん玉を持っているが、それは何度も使っているうちにすべるようになるものである。
もっとずっと使い続けられるすべらないけん玉ってないのだろうか…
まぁフリクションクリアの玉1個持ってれば相当保つんだけども。

でもね、もっと安価でハイグリップなけん玉を手に入れる方法はあるのだ。

別にもったいぶるほどのことではないのでさっさとぶっちゃけてしまうと、皿にすべり止め剤を塗る、コレだけ。

一番有名なJACのSARAGOOはずっと品切れだけど、僕もインスタで教えてもらったスベラナイン、コイツが超オススメ。

見た目は完全に木工ボンド。
けん玉専用では全くない、ザ・実用品。
白い液状のラバー剤を皿に塗りたくると30分〜1時間程度で完全な透明になり、適度な粘着性が残る。
完全な硬化には丸一日ほどかかるけど、その後のグリップ力はヤバい。

 

買ってすぐに腰を痛めたせいでしばらく使っていなかったNew Laced Kendama(Gruntシェイプ)は玉が無塗装なのでやっぱり永遠の初心者、おじさんダマーには正直ツラい。

↑コレ。Gruntシェイプのニューモデルは今ならまだmazaru_tyst(マザルさん)がやっているSummerSaltsで買えるかも。

ホコリをかぶっていたかわいそうなそいつにふと思いついてスベラナインを塗ってみたら…
コレが大当たり!

皿と玉の両方に塗ってみたら、月面はしっかり止まるのに灯台ラクに調整できるという見事な扱いやすさ!

玉にはベトベトするような気持ち悪さはなく、むしろしっとりとした触り心地は某ラ◯ノクリアを思わせる気持ち良さ。

何コレ?もっと早く使えば良かった!

 

スベラナイン自体は前から持っていたのだけど、当時Okendamaのレボリューションクリアの玉*1を手に入れたばかりでそればっかり使ってたから特にそれ以外でグリップ力を必要としていなかったのだ。

New Laced KendamaのGruntシェイプは元々僕の持ってるけん玉で一番皿がデカいけん玉だったので、スベラナインでカスタムされた結果、見事な月面マシーンと化した。

とにかくバックフリップやトレがバシバシ決まる。
kendama europeのrecordplusとレボリューションクリアのセットアップ以外で裏月の2回転トレが決められるとは思わなかった。
Wong tapもめっちゃクリーンに決まった↓

 
 
 
 
 
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ナッティのけん玉にたった500円やそこらのラバー剤塗っただけなのに。

まだそんなに長期間使ってないので耐久性は分からんけど、そもそも安いので剥がれたらまた塗りゃ良いんである。

たっぷり塗っても全然大丈夫。

とりあえず僕の持ってるけん玉の中では(レボリューションクリアを除けば)1、2を争うグリップ力で見事レギュラー入りを果たした。

しかも硬化すると透明になるので見た目は全然変わらないのがいい。

 

前回マテオの話でなんかピュアぶってたクセに急にゲスな話しよんな、このおっさん…とか思った方いるかしら…?
いや、まあその通りですよ。邪道、だとは思う。
でも「どこからがズルっこでどこまでが純粋なスキルか」
なんて全然単純な問題じゃないと思う。

スベラナインはダメだけどスプレーで水シュッシュはOKなんてことはないと思うし、
それダメなら当然穴ペロもダメでしょ、ってなるし。

使い込んで止まりやすくなった穴はOKで穴ペロダメ、ってのもなんかもやっとする。

そもそも塗装してる玉や皿をOKにするなら全部OKだろう…

だからそんなの細かく線引きしようとすればするだけ不毛なんじゃないか、と。
けん玉の原点は遊びなんだから、遊びを楽しくするための工夫は全部アリでいいんじゃないのってぼんやり思ってる(※個人の意見です)。

邪道って、正道みたいなもんがある前提の話だから。
それがあると信じていてそっちの方が楽しい、って人はその道を行けばいいと思う。

どっちも楽しい、って人もいるし、人それぞれ自由に楽しめばいいさー*2

一方で競技として考えた時に、あらゆるスポーツで技術革新や新戦術とルールのせめぎ合いが起き続けていることは歴史が証明している。*3

そこに一定の線引きが必要なのは当然だし、その匙加減を考える側は大変だよなー、と他人事として思う…

…はっ!なんか雑な考察で話それすぎ!

 

そんなわけでとても便利なスベラナインなんだけども無垢の大空には塗る気にならないんだよなー。なんでだろう?
お前はそのままでいてくれ、みたいな…

海外メーカーのデカいけん玉に慣れきったダマーでも、たまに穴も小さくて回転も見にくくて皿も小さくてなんのグリップも効かない無塗装の大空で無心に練習したくなることだってあるのだ。

汚れおじさんダマーにも一寸の魂、ってことで。
ちなみにベアリングだけは大空にも付ける派。

 

今日は短いけどこれだけ。
スベラナイン、気になったらぜひお試しを。
リンクから飛んだページで買っていただくとほんの数円のアフィリエイト収入がこのブログに入ります…

*1:最近カラフルなものが多いレボだけど、なんだかんだ言ってこの4本ラインのアッシュを越えるグリップにはまだ出会っていない

*2:ここ、わかる人だけ沖縄のおばあ風で読んでください

*3:水泳におけるレーザーレーサーとかバサロ泳法とか、スキーのジャンプなんかもいろいろ細かいレギュレーション変更ありますよねー…だいたい日本が勝つとレギュレーション変わる説もあるけど…

マテオチャンスをあきらめない

ひさびさにマテオチャンスの話。
今、自分史上最高にマテオ熱が盛り上がっている。
マテオに関する過去記事はこちら。↓

mateomateo.hatenablog.com

 

mateomateo.hatenablog.com

 

マテオチャンスを身に付けたい。
メイクしたい、じゃない。
自分のトリックとして身に付けたい。
なんなら得意技って言いたい。

そんな大それた望みは初メイクの1週間後には諦めていた。実は。

理由は当時あまりにも肘と手首が痛かったから。
そしてマテオは練習していると肘と手首に恐ろしく負担が大きかった。
一回メイクするのに30分以上かかるので、
その後はもう腕の痛みで何もやる気にならない。
なんなら数日けん玉休まないと腕が使い物にならない。

そして数日後再び練習しようとすると何も体に残っておらず、
また30分、あるいはそれ以上の時間を費やしてもメイクできなかったり…
情けなくて自分の腕の痛みにイラ立ち、けん玉さえ憎く思えたこともあった。

ジャグやフリップばかりがけん玉の上手い下手を左右する要素ではないし、
それだけにこだわるのは楽しさの本質でもない。
そんなことは理性ではわかっている。
それでもそんな理性を飛び越えた本能に近い部分で、
あのカッコいいトリックを自由自在に操りたい!
と思ってしまうのだ。
何度でも。
れは呪いにも似ているかもしれない。

毎日マテオばかり練習できる人や毎日マテオをメイクできる人やとりあえずマテオなんて言ってすぐできる人すべてが心底羨ましかった。
僕には恐らく無理だと思っていたから。
あきらめていた。
こんなポンコツな腕では到底継続的な練習はできない。
故に上達しない。

いつしかマテオに限らずジャグ絡みの練習をほとんどしなくなり、
裏月やったり風車やったりしつつダラダラけん玉は続けていたけど腕は完治せず。
このころ、たぶんけん玉へのモチベーションが自分史上最低に落ちていたと思う。

 

そうこうしてるうちに今度は腰痛を患い長期でけん玉をやる時間が減った。
鬱々とした日々をなんとかやり過ごし、ようやく腰痛から解放された時、
いつの間にか腕もだいぶ回復していることに気付いた。

再びちょこちょこジャグ系のトリックも練習するようになり、たまに思い出したようにマテオにチャレンジしたら…あれ?
なんか前より良くなってる?

相変わらず時間はかかるけど、前よりメイクできるようになっている…
なんでだろ…

正直理由はわからない。
まあいろんな人のマテオをずーっと見続けてはいたから、それが何かしら影響しているのか?
それか夢で練習でもしてたのか?(ははーん、バカだな…バカだろ、お前)
あるいは最近練習してる1.5ジャグけんのおかげで若干ジャグがコンパクトになったから?

とは言え上手くなった実感はない。
狙ってメイクできてもいない。
なんなら複数ジャグとか前より全然続かんし…

でも…もしかしたら今練習したらちゃんと上手くなるんじゃないか?
という欲が出てきたのも事実。
今度こそマテオチャンスを本気で練習して自分のモノにしたい。

例によって長い前置きだけど、今回はマテオチャンスが、「できた」けど「できる」ってまだ言えない人向け?というニッチな内容。
しかもコレで「できる」ようになるかはまだわかんない…
ま、しばしお付き合いください。
マテオチャンス民主化の夜明けは遠い…

 

と、なると改めて
自分のマテオの課題は何なのか?
効率的な練習方法はどんなものか?

ゼロベースで考えてみた。

課題は…多過ぎて正直全部、ってなるんだけど…

①初手のけんフリップ
いつまで経ってもなかなかけんを水平位置でキャッチできない。
玉の上がる高さが安定しない。

②2手目のジャグからのけんフリップ
ジャグで玉をフワッと上げれない。
フリップする位置毎回違う。
フリップにならないことも多々有り。
できてもフリップ遅い。
フリップ終わった時には玉がもう落ちてる…

③最後のジャグけん
ジャグフリが遅いから手首を下げられず、
スナップでけんを投げられない。
普段のジャグより速いスピードで高い場所から落ちてくる玉にタイミングもけんを投げる場所も合わせられず、超バタつく。
けんと玉当たりまくる。

マジで全部やん(泣)。

 

全部をしっかり練習すると結局肘と手首が死ぬ。
死んだら上達できない。
短時間でも効果的な練習を継続的にすることが必要不可欠だ。
悩んだ結果、
②のジャグフリを集中的に練習する
と結論づけた。

理由は二つ。

1.単純に練習量が最も足りない
通しでマテオを練習しているとしょっちゅう初手でつまづくからジャグフリまでいける回数がそもそも少ない。
必然的に練習量が初手よりも大幅に少なくなっていた。
最後のジャグけんは最近1.5ジャグけんを毎日やってるし、
ジャグフリが改善すれば自然と手首を下げれない問題も解決できるはず。

2.ゆーだま氏ですら2〜3年この練習を継続してマテオを身につけていたことを知った
知った、と言うか再認識した、が正しい?
ジャグフリだけをひたすら繰り返す練習方法はマテオではなく穴コンの解説動画の方で語られていて、最近まで観たことも忘れていた。
なんとなくマテオの動画をいろいろ漁ってる時に観直したら、
「ジャグフリだけ集中的にやって、投げた玉は左手でキャッチしてしまうやり方」が紹介されており、めっちゃいい!と改めて気付いた次第。

youtu.be

当時はこちらのレベルが低過ぎてあまりその効果をちゃんと理解できずにいたのかもしれない。

数年ぶりに観たら、ゆーだま氏の「ジャグからフリップに移行する時の切り返しの速さがとにかく重要」ということばが、すとんと腑に落ちたのだ。

一応メイクした経験はある分、以前よりマテオチャンスというトリックに対する理解度や分析の解像度が上がった結果、練習の効果が想像しやすくなったのかもしれない。

あと改めて
①フリップ
②ジャグフリ
③ジャグけん
という自分で考えたマテオの分解は筋が良かったのかも、と自画自賛してみたり。

 

最終的にゆーだま氏のやり方に若干のアレンジを加え、下記の練習方法に落ち着いた。

・手のせ大皿スタートでジャグフリのみを繰り返す
ジャグで投げた玉は左手でキャッチ。
手のせ大皿からそこまでが1セット。

drive.google.com

↑こんな感じ。
フリップを玉が頂点に達する前に終えるのが理想。(動画、そうなってないけど…)
これだと崩れ切った体勢で投げ続けて変なクセがつく心配も、玉やけんを落として腕に負担がかかる心配も少ない。
ジャグの手首のスナップ
玉トス時の柔らかさ ※5/18追記 長いんで注釈で*1
フリップ時のスピード
短い時間でやることの多いマテオの中で、大きくこの3つぐらいに意識を集中できるのもいい。
いわゆるタイパが高いように思う。

また、この練習はだんだん難易度が上がるようにやり方をいくつか考えた。

1.けんを見てジャグフリ
とにかく理想の動きが、自分の腕でもできるんだ、と体に刷り込む作業。
玉フワ、フリップ鬼速が理想、って腕に言い聞かせながらやる。(急に精神論持ち出す昭和世代)
調子悪い時は紐なしでやったりもする。

2.玉を見てジャグフリ
フリップまでキレイにキャッチできる確率が上がってきたら基本はこちらに移行したい。

3.フリップの後に手首を下げる
どうしても最後のジャグけんで焦ってしまって手首を使わずに投げるから
回転がコントロールできずにキレイなジャグけんにならない。
最後に玉投げるのを度外視でけん先を下げることだけを意識してみる練習。

4.最後のジャグけんまでやる
クリーンかつ素速くフリップできて最後の玉トスまでいけそうな場合のみ。

 

これをだいたい1日15分ぐらいやることにした。
まだ3日目ぐらい。
最初の5分はひたすらジャグフリ→左手で玉キャッチのみ。
今はまだ1と2を行ったりきたりしてる状態。

次の5分はフワッと玉上げられてフリップもキレイな時だけ3の手首を下げるところまでやったり4のジャグけんまでやったりする。

最後の5分だけは毎回最後のジャグけんまでチャレンジ。
毎日1回ぐらいはだいたい最後のジャグけん刺すまでいける。

この練習始める前はマテオを1回メイクするまで平均20分ぐらいかかっている。
初メイク当時よりマシだけどやっぱり長い。
1回チャレンジするのにだいたい5秒かかるとして1分間に12回できるから、メイク率240分の1?
わお、絶望!
でも裏を返せば、①初手のけんフリップ、②ジャグフリ、③ジャグけんのそれぞれの確率を上げていけば自ずとメイク率もあがるはす。

あくまでマグレではないマテオを本気で身に付けるための練習なので、
初手をミスった続きをやることはムダ、と切り捨てた。
肘や手首の負担が少なく、短時間にギュッとやることを凝縮したこの練習方法が今の自分には最も合っているように思う。

あと単純にこの練習、割と楽しい。
タイミングバッチリでリズム良く連続でジャグフリできると気分も良い。
パシパシッとけんをキャッチする音がなんとなく爽快。
最後のジャグけんまで刺せると感覚的には限りなくマテオ。
これは決まるたびに結構嬉しい。楽しい。大好き!
楽しい練習は長続きする。

今度こそこの分解&反復練習でマテオを本気で身につける。
センスのなさも腕の痛みも言い訳にしない。
逆に調子良い時のオーバーワークも厳禁。
メイクできるまでひたすら練習するのはケガの元。
己の体のコンディションと足りない技術に真剣に向き合う。逃げない。
僕は僕があきらめるまでマテオチャンスをあきらめない。*2
(本気過ぎて自己啓発臭…なんか怖いよ、アンタ…)

とりあえず毎日15分やってみよう。
1ヶ月後にメイク率がどれだけ上がってるのか?
セルフ人体実験スタートじゃーい。
結果はまた改めて。

割と本気でドキドキしてる。

*1:スローで撮った動画を何度も観て初めて理解できた個人的な気づき。
けんを手首のスナップで投げると、けんが手から離れた瞬間、その反動で自動的に手首が下がる。
その手首が下がった一番下の位置で玉をキャッチすると自然と柔らかいトスになる。
何万回もジャグやっていてこんなことにも気付いてなかったなんて…
柔らかく投げようとすればするほど力んでた日々…
当然リラックスするのは大事なんだけど、
最も大事なことは玉を柔らかく投げようと意識することではなく、手首が下がった瞬間に玉をキャッチするタイミングでありリズムなのではないだろうか。
そして柔らかいトスをしたいなら
けんを投げる時に手首をしっかりスナップさせなければ反動でちゃんと手首が下に下がらない。
・けんを投げる前にしっかりけん先を下げる
・手首をスナップさせて水平位置でけんを離す
・タイミング合わせて手首が下がった瞬間に玉をキャッチする
この3つの精度が上がるとジャグが一段階レベル上がりそうな気がする。
…と言うかコレに気付いた後、ジャグフリからジャグけん狙えるチャンスが劇的に増えた!

*2:元ネタはマンガ「左ききのエレン」/作者:かっぴー です

永遠に遠い0.1秒 ーはねけんファスト1-2-3への道ー

最近ハマってるトリックの話その2。
はねけんファストハンド(以下ファストと略す)1-2-3の話をしようと思う。

またはねけん?
そんなにはねけん好きなん?

はねけんなんてそもそも2回転以上からもう見えてないのに何故それのファストの1-2-3なんて苦行に手を染めてしまったのか…

きっかけはタイ在住、たまにOurpark*1にも顔を見せるaom_skt(スクリットくん)のあまりにもクリーンなはねけんファスト1-2-3を観たこと。

 
 
 
 
 
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なんでこんな完璧なタイミングで持ち替えられるのか全然わからなくて考え続けている内にいつの間にか魅入られてしまっていたのだ。

 

上から下に持ち替える天中ファストやすくいけんファストと違って、
下から上に持ち替える飛行機ファスト系(当然はねけんもここに含まれる)はKWC公式トリックには不採用であることが明記されている。

理由は簡単。
できた/できてないのジャッジが極めて難しいから。

・ジャッジ、判定のしやすさも考慮にいれます

 例:すくいけんファストハンド(かぶせけん)系⇒採用可
 飛行機ファストハンド系⇒不採用(ジャッジ困難なため)

引用元:KWC2023トリックビデオ募集要項

上から下への持ち替えの成功は簡単にわかる。
玉やけんが落ちる前に持ち替えてキャッチできればイコール成功だからだ。一目瞭然だ。
失敗は持ち替えが遅くて玉かけんを落とすか、
手を離すのが早過ぎたり、離す位置が悪かったりで穴に刺せないか、だ。

下から上への持ち替えのジャッジは違う。
刺さらなかった場合は当然見ればわかるのだが、
はねけんファストの一番の問題点は刺さった後に持ち替えている場合が多々あること。
持ち替えたのが刺さる前なのか刺さった後だったのかジャッジするのは目の前で見ていても相当難しい。
HUNTER×HUNTERのゴンぐらいの動体視力*2が必要なんじゃない?
KENゲームでも通常禁じ手だろう。

 

SWEETS KENDAMASyoutubeでファストのHOW TOを観ると、けん先が玉穴の入口あたりに当たる微かな音に反応して素速く持ち替えろ、みたいなことを言っている。

youtu.be

この動画の例は飛行機ファストだけど、動きの基本ははねけんの場合も一緒。
すなわちけん先がわずかに当たった時とけん先をしっかり差し込んで皿胴と玉が当たった時の2回音が鳴る、ということでもある。

そして2回音が鳴るのはけん先が玉穴に当たった時だけではない。
けん先が真っ直ぐ入って皿胴と玉が当たった時、すぐに玉から手を離し、皿胴が衝撃で玉からほんの少しだけ離れた後にけんを持ってもう一度差し込んだ時にも2回音が鳴る。
この場合、すでに刺さった後に持ち替えているので当然ジャッジとしてはアウトだ。

ただし、皿胴が当たる直前に玉から手を離していたら…?

刺さる前に玉を離してはいるが、
刺さってからけんをつかんでいる
というややこしい状態になる。

この場合も同様に皿胴が玉に当たった瞬間若干跳ね返って離れるので2回音が鳴る。

ジャッジとしてはこちらはセーフだろう。

でないと通常の上から下へのファストのジャッジも難しくなるから。

天中ファストが刺さった後に玉をキャッチしてるからアウト!
なんてことにならないのと同じ。キャッチしてから刺さる方がよりクリーンだとは思うけど。

 

はねけんファストの話に戻そう。

刺さった後すぐにけんをキャッチすると一度しか音が鳴らない事もある為、
皿胴が当たる前に玉から手を離していても逆に遅く感じてしまうこともある。

この成功しても失敗しても2回鳴ったり1回鳴ったりする音の聞き分けは本当に難しいと思う。
特に最初の音が「けんと玉穴が微かに当たった音」なのか「皿胴と玉が当たった音」なのかの聞き分けは相当難しいだろう。

そして玉を離したのが皿胴に当たる前なのか後なのかを肉眼で捉えるには超人的な動体視力が必要だろう。

肉眼と肉耳(そんな言い方はない)でもわかるレベルで遅い場合、「ただのイキった持ち替え」になるだけなので自覚があるととても恥ずかしい。

そんなわけで決して表舞台で陽の目を見ない影のスキルであるからこそ、はねけんファストには独特の魅力がある。

修羅の門で言うとこの(言わんでいい)訃霞(ふがすみ)とか雹(ひょう)的な。
陸奥よりは不破的な。*3

そんな修羅の業*4はねけんファストをどうやって身に付けるのか?

けん先を最後まで目で追える飛行機ファストならまだしも、僕の老眼ではねけんファストとなると、正直1回転でもタイミング合わせてほぼ勘のみでやるしかない。

先ほどのSWEETS KENDAMASの動画だと、けん先を軽く玉穴に当てる為にわざとけんが斜めの角度の時に刺そうとしている。
たぶんコレがコツの一つなんだろうけど、はねけんで意図的にやるとなると、無理ゲーが過ぎる。

スクリットくんのはねけんファストは個人的に最も綺麗だと思って見本にしているが、ほとんどけん先斜めにはなっていない。
玉と皿胴が当たる寸前に手を離して一瞬で持ち替えているように見える。

やはりこのやり方が最も正解に近い気がする。

持ち替える位置がほぼ一定なのではねけんの精度がそもそも高いのは間違いない。

他にも一応練習しながら発見したり教えてもらったりしたコツと言うかポイントはまだ他にもある。

①はねけんの射出角度と軌道を安定させる
前後左右にブラさなければ見えなくても慣れで大体同じ場所で刺せる。
当たり前過ぎてコツでも何でもないけど。

②刺さる瞬間に膝を使う
瞬間的に体を沈ませることでけんと手の相対速度を落とすのが目的だが、そのタイミングのシビアさと体の使い方の難しさはエグい。

③けんが落下する前に頂点で刺す
けんが落ち始めると加速がついて持ち替えが追いつかない。
素速く持ち替えるにはできるだけ頂点に近い位置で一瞬の無重力状態を利用する必要がある。
とは言え、落下する前に3回転以上させようとするとめちゃくちゃな回転スピードが必要になる。
でもそんなに速く回したら今度は見えないし手を離すタイミングが鬼シビアになる…

回転やや速め、持ち替え鬼速め
回転鬼速め、持ち替えやや速め

のどちらにしますか?ってなもんでどっちも鬼でしかない。

そもそもそんなに速く回すには相当高度なテクニックが要る。思いっきりテコ利かせて跳ね上げた直後に玉を止めるだけでなく前に押し出すような動きも必要になってくる。
あ、これもしかして三つめのはねけん?*5

要するに1、2、3と違う回転数のはねけんの最後に刺さる瞬間を毎回ちょうど頂点に持ってきて刺しつつ持ち替えるのは単なる神技でしかない。

「テコの強さ」で回転の強さとけんを刺す高さをコントロールする、って言葉にするとシンプルだけどこんな難しいことはない。

お好みの鬼をお選びくださいませ…

そんなふうにやり方はある程度言語化できても実行できるかどうかはまた別の話。
コツを知ったところでいきなり上手くなったりはしないのがはねけんファスト…やっぱり修羅の道ではある。

現実的には、
1回転と2回転はほぼ頂点で持ち替え、
3回転は落下中に膝を目いっぱい使って持ち替え、
って感じかなぁ。最近の限りなく完璧に近いメイクがそんな感じだった。

言ってしまえば回転が見えない人にとっては単なる鬼畜なタイミング覚えゲーである…

そして動画観直して気付いたのだが、1、2、3すべて2回音が鳴っていた。

要するにけん先の進入角度が若干真っ直ぐよりブレて玉穴に擦り、そのおかげで刺さる前に持ち替える時間を稼げていたのだ。

特に3回転はこの恩恵がなければたぶん先に刺さっていたであろうタイミングだった。

 

というわけでアキレスと亀*6のような永遠に遠い0.1秒を乗り越えられるかどうかは、ひたすら練習による慣れと、基本中の基本、膝の使い方とちょっとばかりの運にかかっている。

運て言っちゃったよ…だっているんだもん、運。

慣れと運でなんとかなる、って救いでもあり絶望でもある。
何度もトライすれば一度はメイクできる、ってことでもあるし、
一生本当の意味で身に付けられることもない、ってことでもあるから。

それでも未知のトリックをメイクするために獣道を歩き続けることはやめられないのだけど*7

レイトグーンとかストリングピンチとかループとか今時のオシャレトリックも慣れでなんとかなったりするといいなぁ(心の声ダダ漏れ)。

*1:オンラインけん玉練習会?Ourparkに関しては過去記事参照→

mateomateo.hatenablog.com

*2:ジャンケンの手の形を見極めて全勝する、みたいな話がありましたね。

*3:修羅の門は「アップ顔に集中線」という表現がネットミーム的に有名ではあるけど、厨二病のすべてが詰まった主人公は罪深くも魅力的

*4:わざ、って言う時こっちの字の方が厨二感でるよね

*5:前回の記事参照→

mateomateo.hatenablog.com

*6:ググってください…説明できる自信なし

*7:未知のトリック、メイクするために歩く獣道、ってなんだかラップみたい

ふたつのはねけん

今回もいつも通り細かい話。

MS-06FとMS-06J*1の違いぐらい細かいディテールの違いを掘り下げたい。

最近「飛行機→1.5スワップジャグけん」にハマっている。
色んな人がおかわりでサラッと決めてるのを見て影響されたせいだろうか。
あるいはkawachuu_さんの#28trickslater*2でサブリミナル的に刷り込まれていたのかもしれない。

毎日練習しているうちに気付いたのだが、玉持ちからけんを1.5回転させてキャッチする時、単に通常のはねけん+0.5回転させる感覚でやってもあまり上手くいかない。

通常のはねけんは上に上げながら回すけど、1.5の場合はできる限りその場で素速く回すのがポイント。

ここからは「その場で」「素速く」をより詳細に説明してみよう。
言葉だけだと何が何やらわからんと思うので図解つきで。

①水平よりちょい下までけん尻(中皿)を倒す
そこまでけんを下げない人もいると思うけどここまでは通常のはねけんと一緒。
実際は穴位置をほぼ水平にすると自然にけん先がちょっとだけ下がる

 

②手首のスナップで素早く玉穴をほんの少し上に向ける
玉穴が斜めからまっすぐにかわる場所を支点にテコを利かすイメージで。
けん先の根本と支点を密着させることを意識すると良い。

 

③玉穴が上を向いた瞬間にピタッと止める!
ここがポイント。

通常のはねけんだと玉穴を垂直に近いぐらいまで持っていくが、
1.5ジャグけんの場合はすぐに止める!

 

④玉穴が水平に戻ると同時にけんが穴から飛び出す
クソ文系脳
なので物理学上正確な説明ではないことを念頭に読んでください。

あくまでイメージで。
上に向けた玉穴をピタッと止めるとその反動で玉穴は水平に戻ろうとする。
結果、けんを前に押し出すような感じになるのかな、と。

自分で言っといてアレだけど説明がクソ文系脳過ぎる…

 

⑤穴から飛び出した瞬間、けんが一気に回転する
これまたクソ文系脳で説明すると、
最初に上に向けた遠心力と、最後に玉穴が水平に戻る時にけん先に加わった下向きの力が穴から出ることで一気に解放されて回転するようなイメージ。



いや、ホンマにこの説明が僕の語彙の限界ですわ…すんません。

あくまで感覚をムリヤリ言語化しているだけなので、
本当にけんがこんな動きをしているのかは正直わからない。

シンプルに言えば「その場で」「素速く」がコツだってだけだから…

4/17追記

違う、この説明はなんか違う気がする…
どちらにしても単なる自己満足ではあるけど修正させてください。

④けん先が玉穴の中を外に向かって横滑りしていく

⑤けんが玉穴から飛び出して一気に回転する

この説明が自分的に最もしっくりきますね。
これも本当にそうなのかわかんないけど…

ただ、この説明でなぜはねけんが引っかかるのか
大体説明がつくんでは?

要するに玉穴の角度が水平に近すぎると、
上向きの力が殺されすぎてけん先が滑らないで引っかかる、ってことなのかな、と。

当たり前っちゃ当たり前な話か…

追記以上です。けん玉トリックを言葉や図で説明すんのって難しいな…
力不足を痛感。精進しやす。

 

このやり方でけんを回すと、けんも水平に近い場所でキャッチしやすい。
次はジャグなので当然キャッチは水平に近い方がつなぎやすいのは言うまでもない。

キャッチのコツは、リリース前にけん尻を倒した場所のちょうど反対側にけん尻が来ることを想定すること。
そうすれば速くて回転が見えなくても割と簡単にキャッチする場所だけは安定させられる。

水平でキャッチするタイミングは当然慣れが必要なので練習あるのみ。
回す強さとスピードを一定にすることを意識しよう。

あとキャッチする時ずしりと重いけんをキャッチするイメージだと自然とキャッチ後に手首も下がるような気がする。
コレは単なる個人的なクセと言うかイメージの刷り込みみたいなもんだけど。

そしてこのようなコンパクトな回し方が上手く見えるコツでもあり、実際メイクしやすいコツでもある。

 

この回し方と玉のリリースに「スワ天のコツ=回転をかけて穴位置の方向を固定する」を応用したことで、メイク率がかなり上がった。

SWEETSの動画でjoshuaflowgroveがスワ天だけじゃなくて1.5スワップジャグけんでもやっていたのでマネしたらとても良かった。おすすめ。

www.youtube.com

…といってもやはりシビアなタイミングが要求されるので、ほんの0.1秒タイミングがずれただけでグダグダのバタバタのグチャグチャになるけど。

 

↓一応普通のはねけんも図にしてみた。
こっちも普段いちいち意識しないでやってるから言語化するの難しい…
もっとすべての動作がヌルっとつながってるイメージかも。

 

1.5スワップジャグけんは他にも色んな派生技があり、トスインとかジャグうぐいすとかも毎日練習している。

なかなか上手くならないが決まった時は最高に気持ち良い。

トスインのファストをキレイにメイクするのが今のプチ目標。
一度なんちゃってメイクをインスタにあげたんだけど、0.1秒でも遅れたらやっぱりファストじゃないよな…と妥協してたのがちょっと恥ずかしい今日この頃…
シンプルに中途半端なメイクってダサい…

 

余談だけど、ジャグうぐいす練習してると穴コンの意識が通常の5倍ぐらい高まるので、普通の1.5スワップジャグけんが割と穴コンできるようになったような気がしてる。
なのでうぐいす乗らなくても良い練習になるかもです。

 

もう一つ余談。

ジャグを入れない普通の1.5スワップけんは縦でキャッチしたいので水平じゃなく普通のはねけんを高く上げずに若干速く回すイメージ。

玉穴45度ぐらいの角度で1.5スワップジャグけん同様テコを使うと良い感じ。

あとてるさんが「くるるっと」ってリズムだって言ってたなぁ。

この場合の玉トスに関してはonoderagori(ゴリさん)がmatsu_tkc(ビースト松本さん)にアドバイスされたと言う膝使うタイミングに合わせるのが個人的にはオススメ。

www.instagram.com

 

以上、ふたつのはねけんの話プラス余談でした。

多分中級以上のプレーヤーなら誰もがなんとなく使い分けてはいるのだろうけど。

なんとなくやってることを言語化するのは楽しい。

いつかスタプレファストも…とは思うが、第一段階の膝を大きく使う練習で全くコツがつかめないまま5分も練習すると膝の耐久値がもうゼロ。

↓これ以上ないぐらいとても親切な解説だとは思う…思うけどできん(泣)

 
 
 
 
 
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*1:Fは宇宙戦仕様、Jは地上戦仕様。何の話かって?ザクの話に決まってるでしょうが!

*2:けん玉最大のSNSイベント。詳しくは過去記事参照。

mateomateo.hatenablog.com

I’m in more love with the shape of ken

以前けんのシェイプの歴史をまとめた時、こんなことを書いていた。

ダマーたちのまだ見ぬトリックへの好奇心や創造性が失われない限り、けんのシェイプの進化にも終わりはないだろう。

だが、現状その進化のスピードはあまりにも早い。
けん玉ワールドカップ以前と以後で比べたら変化率の差がエグい。
今記録に残さないと永遠にこの激動の時代の詳細がわからなくなってしまうのではないか、という謎の使命感スイッチがONに…

 

mateomateo.hatenablog.com

それから10ヶ月ほど経ったのだが…
いや、ホンマに進化のスピード早すぎるて。

 

更にKWCのレギュレーションについてこんなことも書いていた。

将来的にこのけんの高さ17cm、皿胴の幅7.5cmというルール自体に何かしら変更が加わる可能性は決して低くないと思う。

現実はどうかと言うと、

そんなルール変更を待たずにKendamaUSAの現在の最新モデルであり、フラッグシップモデルでもあるJETシェイプはすでにKWC規定サイズの皿胴幅7.5cmをオーバーしている。

 
 
 
 
 
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↑こちらはCraft*1のけんのみ。
いつかは欲しい匠の品。

www.gloken-shop.net

↑こんな感じで「皿胴幅:7.6cm」と明記されている。

新興ブランドのNLK(New Laced Kendama)Gruntシェイプも高さ170mm、皿胴76mm(僕の実測なんで個体差はあるかもしれないが)で同様にオーバーサイズ。
なんならGruntはSOLの1UPシェイプの大皿よりも小皿がデカい。

NLKもう一つの主力シェイプであるSapperは一回り小さいから大丈夫だとは思うけど。

 

Kendama USAの人たち、KWCはどうするんだろう…
まぁ出るかどうかも知らんけども。

Glokenのサイトで「KWCで使えませんよ」なんて注釈は特にない。
…ないけどこのままだと絶対当日ギャフンてなる人いそうな気が。
ワンチャンいけるかも、とか言いながら無理やり押し込んでる人もいそうな気が。

 

今年のKWCのレギュレーションのアナウンスはまだだけど、
チェッカー*2を新調するにもコストはかかる。
流石に今年いきなりレギュレーション変わるイメージはない。

状況が混沌としてきた…
そんなわけで今回も年表作りました。

ただし、最初にちょっと謝罪から…
前回と同じやり方だとどうにもうまく表に落とし込めず、
「けんの高さ」と「皿の大きさ」の表現方法を逆にしています。

前回は
・けんの長さが高くなるほど色が濃くなる
・皿が大きくなるほど横棒が太くなる
でしたが、

今回は
・けんの長さが高くなるほど横棒が太くなる
・皿が大きくなるほど色が濃くなる
です。

ルナホールあり暖色のイエロー系ルナホールなし寒色のブルー系なのは一緒です。

なんか混乱させちゃうかもですがすいません。
理由はほとんど単なる個人的なこだわりなんで注釈にします。
暇な人だけ読んでください。*3

いつも通り前置き長いな。

はい、今回の年表!

何というかやっぱりコレだけの情報量を1枚にまとめんの無理あり過ぎだな…
解像度限界まで上げてみたけどちゃんと見れてるか不安。
XLをKWCレギュレーションをオーバーしているサイズでまとめたらわかりやすかったんだろうけど、そんなキッチリ分けれず。

皿のサイズと皿胴のサイズは似て非なる概念なのだ…
個人的な達成感だけは過去イチだけど。

たった10ヶ月の間にリリースされた新しいシェイプは数知れず。
数年ぶりのリニューアルもあれば、えっもう?みたいな短いスパンでバンバン新作出してくるブランドもあり。

この10ヶ月間でまた大きく変わりつつあるけん玉のシェイプのトレンドをまとめると以下の通り。

①プルスウルトラ!更に大きく!

②コラボレーションの加速

③次なるトレンド?風車補助

※個人的な観測範囲で勝手に言ってるだけなので薄目でぼんやり読んでください

①は冒頭でも言及した通り。
年表内では薄い赤で表現しているのが現時点での最大サイズ。

僕が知る限りでは2023年3月現在下記5つのシェイプが該当する。

・Kendama USA:JET
一気に長大化!SHIFT→NOVAより過激にモデルチェンジしている。

・New lased kendama:Grunt/Supper
どっちもデカいけどGruntはなんと大皿5センチ超え!
僕が持っているけん玉の中では間違いなく一番皿がデカい。

・ANALOG KENDAMA:Truffle
とにかく見た目がゴツい。

・Cereal kendama:Acent
相変わらずCerealの開発スピードが鬼速い。
スーラボ抜けた昨年のKWCチャンプ、五十嵐拓哉くんがCATCH&FLOWでCereal使ってたのはビックリした。
たしかHybrid-2だったかな?
いよいよメジャー化してきた感ある。
AscentはElevateとHybridの良いとこどりでマジめちゃ良い。

・Kendama Europe:Record Plus
長さはそんなにないが、皿のサイズは最大級。
けんの長さは16cmちょいと普通だけど、とにかく月面モンスターなバランス。

そんなこんなでこの1年で一気にデカいシェイプが増えてきた。
一方でタッチ問題*4を考えるとKWC規定を守りつつこれ以上皿を大きくするのはちょっと厳しいかもしれない。

パフォーマンスサイズぐらい大きくなれば玉も劇的に大きくなるのでまた別なんだろうけど。

 

②に関してはとにかく何はともあれSOL無双。
この半年間、ものすごいハイペースで複数のブランドとのコラボモデル、しかも共同開発に近い新シェイプを3種類もリリース!

 
 
 
 
 
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SOLのコラボと言えば毎回秒殺のsulabだけど、そこに留まらずにガンガンチャレンジしてるのはとても好感度高い。凄まじい勢い。
Parks shape*5玉63mmはヤバい。もう見るからにゴツい。

それ以外にもKendama Israelがまだかなりマイナーなブランドとコラボしてたり、スーラボが新たにQuad Kendamasのプライウッドを使ってたり、全盛期の裏原を彷彿とさせるコラボ全盛時代*6が花開きつつあるように思える。

 

③に関しては今のところ僕が勝手に言っているだけ。

ただ、該当するシェイプすべてに言えるのは、月面⇔風車のトレードオフではなく、基本的にはオールマイティでありながら風車に極端な強みを持つ、ということ。

代表的なシェイプは下記二つ。

SWEETS KENDAMAS:Gshape
圧倒的な風車適性は初見で誰もが口あんぐり。

Infinite gunslinger*7が誰でも余裕でできる。

・Kendama USA:JET
JETはただデカいだけじゃない。実は前モデルのNOVAも相当な風車適性だったのだが、JETも相当ヤバいらしい。
残念ながらまだ持ってないのだが、インスタ上での意見と見た目から察するに確実にNOVAよりも風車やりやすそう。

Gshape同様にフチが皿胴本体から若干上下に出っ張っており、いかにも指を引っ掛けやすそうに見える。

このフチがやや出っ張ってるシェイプ、ちょっとだけ流行の兆しあるよね?
見た目もカッコ良いし、機能的にも意味があるところが個人的にツボ。

Quad KendamasのKamiとOniあたりも似たような形状だ。

 
 
 
 
 
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あとkendogmaとか。

 
 
 
 
 
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こういう予想はゲームみたいなもんなんで、半年後さらに流行ってたら全力で「前からそうなると思ってたよムーブ」かまします。

全然流行らなかったらそっと忘れます。

あと最近だとKROMのLIQUIFYも風車ヤバそう。

 
 
 
 
 
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見た目のクセもヤバすぎるけど。

KROMはpixelとか面白くてしかも使ってみたくなるユニークで機能的なシェイプを定期的に作ってるなー。

 
 
 
 
 
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それにしても本当に移り変わりが早い。

さて今回はエイプリルフールに紛れてアップしちゃおうかと思ったら、
4月1日だけで3種類も新しいシェイプが発表されるいうミラクルが…

流石にコレには言及しないとちょっと気持ち悪い。
しかもどれもクセあり過ぎ。
エイプリルフールと見せかけて本当に発売するあたり、
どのブランドもお茶目さんだこと。

 

クセスゴシェイプinエイプリルフール!

・Cereal Kendama:Hybrid4.1
来た!前回僕が最後に語ってた夢シェイプの要素の一つ、大皿と小皿が同じサイズというシンメトリーなシェイプ!

今は亡きLunatacというブランドのLOONというモデルでも採用されていたアイデア
以前こんなことを書いてたことも思い出した↓

スケボーのデッキだって最初は前後の形が違う魚型だった。
前後対象のダブルキックデッキと呼ばれる現在主流のシェイプも最初はイロモノ扱いされてたらしいし。

~中略~

スケボーはけん玉の大先輩かつ偉大なお兄ちゃんのような存在なので、ロールモデルとして参考にできることが多い。
フリップやショービットなんてトリック名は完全にスケボー由来だしベアリングやシェイプの進化がそのままトリックの進化につながっている点も同様。
大皿小皿中皿じゃなくてSIDE CUP,BOTTOM CUPみたいな言い方に変わってる世界線なんて全然あり得ると思うがなー。

 

mateomateo.hatenablog.com

マジでゲームチェンジャーになりうるアイデアの一つだと思うんだが。
まぁそんなことを思う自分の方が異端な自覚はある。
ソッコーCerealにDMして重さ合うヤツを注文してしまったー。

 

SWEETS KENDAMAS:AF23
タイトロープ専用機という究極のニッチモデル。
どこまでマニアックなトリックに寄せとんねん、という。

落としたりスパイクミスしたりするとパキッといきそうだ…

 
 
 
 
 
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・New Laced Kendama:DUN-BELL
ウグイスとか極意とかハマったら全然落ちなさそう!
そして皿クソデカくない?
4/30発売予定。

あれ?リンク貼ろうと思ったら投稿が消えてる…もしかしてエイプリルフールの幻…?コメントでチートだって言ってた海外のダマーさんもいたからな…

 

いやー、なんかもうめっちゃカオス…

そう言えばエイプリルフールで実はこのブログ2周年なんだけど、一番最初の記事でこんなことを書いてた。

いまだ黎明期*8でわちゃわちゃしているけん玉の世界の断片をこんな形で残すのも後から面白いことになるかもしれない。

mateomateo.hatenablog.com

マジでわちゃわちゃしつつも、いよいよ過渡期と言うか変革期に入ってきた感がある。

勝手に感じてるだけかもしれんけど。

 

最後にそろそろニューシェイプ出すんじゃない?なブランド予測など…

①KROM
フラッグシップは今は2GOOD?なのかな?
でもYASUくんのプロモデルは1%シェイプだったね。

オーソドックスなのが2GOODの良いところだとは思うけど、そろそろSLAYDAWG2の後継機的なゴツいシェイプがあっても良いかも。

ちなみに2GOODとSLAYDAWG2は、大皿と小皿のサイズは同じだけど、中皿はSLAYDAWG2の方が大きい。
けんもSLAYDAWG2の方が2mm長い。

最新シェイプがダウンサイズされてるのはこの例以外見たことない。

 

②大空リシェイプ4
3がもうずっと再販されずにケヤキしか残ってないのは次を作ってるからかな?なんて邪推。

シェイプも気になるけど次は玉の塗装がALL STや秋元さんモデル同様だとめっちゃ期待できる。

あの塗装にはフリクションやクッションやレボリューションクリアに匹敵するポテンシャルがある。

 

③WINNER GHOST3.0
2.0発売からもうすぐ3年経つのでそろそろでは?
GHOST1.0は細めのスタイリッシュなシェイプで好きだった。

 

④DREAM KENDAMA
フリップモンスターもとても息が長い。
アドバンスト、EXとマイナーチェンジが続いているけどもうすぐ4年。
そろそろメジャーアップデートが来そうな予感がするようなしないような。

 

以上すべて妄想ですので真に受けないように。

もし本当に当たったら…

その時も当然「前からそうなると思ってたよムーブ」をしれっとかましていることでしょう。

 

4/11 書こうと思って忘れてたんで以下追記。

ちょっとした番外編と思ってもらえれば。

①+d(プラスディー):Meteor(メテオ)

 
 
 
 
 
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今年の#28trickslater*9mj_incro氏が使っていたのを見て知った人も多いんじゃないだろうか。

玉が流星=メテオ、受け皿がクレーターをイメージしているからこのネーミングだそう。
この発想の転換はスゴい。
「穴の開いた玉と受け皿とけん先」があるスキルトイとして普通のけん玉と全く同じ説明ができてしまうのにこんなにデザインが違う。

 

・Hamdama

 
 
 
 
 
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けんがない…さら玉?極意の場所も皿みたいになってるからそこはラクに乗せられそうだけど、逆にけんがない分うぐいすとかたけうまが難しそう。

触ってみたい!

 

以上番外編終わり~。

*1:Kendama USAのハンドメイドハイエンドライン

*2:KWCで使用するけん玉をスポッとはめてサイズが規定内かを判断する木製の枠

*3:変更した理由は単純に言えばけんが長くなるスピードより皿が大きくなるスピードの方が早かったから、ってことではあります。
けんの長さは17cmでほぼ打ち止めだったのですが、
皿の大きさはkendamaeuropeのRecord Plusや先述のJET、Gruntや、Cereal kendamaのAcentなど、更なる大型化が同時多発的に進んでいます。

そしてそうなると横棒の幅を上記のシェイプ分だけさらにもう一段増やすのは他の一段少ない行とのバランスが崩れてデザイン的に美しさに欠ける気がするし、かといって全部の行を一段増やすのは手間がヤバいし、ムダに表が上下に間延びしてしまう…

なんてことを考えた結果、前回と逆の見せ方にすることになりました。

どっちにしろ手間がヤバいんですが、同じ手間をかけるなら、より見やすく美しい方がいいだろう、と。以上どうでもいいこだわりでした。

*4:月面、灯台、たけうまなどの玉持ちトリックで手がけんに当たるのはNGです。ですが、これをVARナシで判定することはほぼ不可能。だからけん玉は紳士のスポーツなんです。誰も見ていなくても当たったかどうかは本人が絶対わかるんですから。

*5:完全に余談だけど、当初Ranger shapeという名前だったが、その名前もうNLKにあるで!とダマーから総ツッコミが入り、秒で改名した、といういきさつあり

*6:えがおぢさん…僕はBOONの後ろの方の広告ページを指咥えて眺めてたタイプの青春です…

*7:風車をけんだけでやり続けること。風車の最初はみんなこれの練習から始めると良いです。

*8:夜明けにあたる時期。 新しい時代・文化、新しい文学・芸術の運動などが始まろうとする時期。…だそうです

*9:SNS上では世界最大規模のけん玉イベント。詳細は過去記事参照。→

mateomateo.hatenablog.com

新・クセスゴけん玉メーカーの世界 〜Kendama Bulgaria編〜

腰痛が酷い時に途中まで書きかけて放置していたネタを今さら供養します…
(実はあと2本そーゆーの放置してる…)

世間がSWEETSのGシェイプやらKUSAのJETシェイプで盛り上がっていた時、
はるか東欧ブルガリアのけん玉をブラックフライデーに購入していたのだった。
我ながらズレてんなー、とは思いつつ、
以前okendamaを初めて買った時のようなヤバい予感(根拠はない。ただのカン)がしてふと気がつけば秒速でDHLを選んで決定ボタンを押していた。

Okendamaについては過去記事参照↓

mateomateo.hatenablog.com

 

mateomateo.hatenablog.com

 

そんな感じで今回はひさびさのクセスゴけん玉メーカー紹介!
Kendama BulgariaのThe Secret Shapeは大型化、長大化、ルナホール装備、というここ数年のトレンドをすべて押さえているのにもかかわらず、
「なぜこうなった」と問いたくなるあまりにも特徴的過ぎるシェイプである。

 
 
 
 
 
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まだ日本にはほとんど入ってきていないと思う。
一見して異彩と怪しい魅力を放つこのけん玉の秘密を解き明かしていこう。

Kendama Bulgaria とThe Secret Shapeの特徴

①けんがデカい

それは剣と言うにはあまりにも大きすぎた
大きく 分厚く 重く…

 

ベルセルク/©︎三浦健太郎
なんてことをつい言いたくなるマッシブなシェイプ。
似たようなことをokendamaの時にも言ってた気がするが…
スタイリッシュ?犬にでも食わせとけよ!的な無骨全開シェイプ。
ただし!けんの長さは172mmなのでけん玉ワールドカップに出れないんだよー…とほほ。

あえて、なのだろうか?

大空と比べるとこんな感じ↓

 

②玉もデカい

64mmぐらい?そして玉穴の直径は26mmもある…いや、だからけん玉ワールドカップ出る気なしか!
けん先も極太。
穴ガバガバなことで一部で有名?なokendamaのrevolutionclearの玉ならけん先とは合う。
玉のサイズはけんと比べるとやや小さくなるけど普通に使えた。

↑この通り。とにかく入口ガッバガバ。
ちなみにスティッキーペイントの中ではかなり止まる方ではある。
だが、あまりにも入口ガバガバ過ぎて刺さった状態からの多回転のはねけんやフリップにかなり難アリ。

全然けん先が引っかからない…
62mmサイズの他メーカーの玉とスワップするの推奨。


③ふちのグリップ力とそのアイデアがヤバい

うぐいす、アンダーバード、中皿極意の位置にモールドが中心に向かって同心円状に彫られている。
ちょうど玉穴の両サイドとガッチリ噛み合うようになっており、コイツのグリップ力がハンパない。
今までもJACのMLGSや、kendamaisraelのC-BROTHERのいくつかのモデルなどはふちにモールドが施されており、それが静止系のトリックでグリップ力を発揮していた。
それらも含む既存のけん玉は使い込めば使い込むほど静止系のグリップ力がどんどん増すようになっていた。
しかしこのSECRET KENDAMAは違う。
エッジの立った新品の時の噛み具合が神。

正直チート感ある…
むしろ使い込んでふち育ったら…
普通のけん玉になっちゃうかも?

 

④ルナホールがクソ深い

皿胴の手前あたりまで2段階に掘り込まれている。
人差し指の第二関節まですっぽり全部入る。
灯台の為に中皿大きくしたら重くなり過ぎたもんで、けん太っとくしてめっちゃ奥まで削ったりましたわー、的な。
…だけど、ちゃんとプレイヤビリティを追求した意味のあるデザインになっているように感じる。

 

シェイプに関してはそんな感じかなー。

皿もけんもデカいのと、フチの加工の恩恵で静止系全般、月面系、ジャグ、フリップなどに大きく強みがあるけん玉だと言える。

特にジャグはデカいのって正義!と改めて思う投げやすさとキャッチしやすさ。

難点は先述の通りけん玉ワールドカップに適合していないことと、風車とはねけん系に適性が低いことだろうか。

玉の穴は本当に明らかに穴がデカ過ぎて引っ掛けにくいし、入った後に抜けやすい。
ここ改良してくれたらマジ最高。

 

⑤やたら気前が良い

あれ?これまたokendamaの時にも同じことを書いていたような…
新興メーカーは宣伝の意味もあってか、最初やたらと気前が良い場合がある。
今回だとけん玉1本買っただけで、
・替紐10本:多過ぎ
・ベアリング:コレは普通に1個だけ
・オリジナルスプレーオイル:ふちにスプレーして使うとグリップ力が増し増しですぜダンナ、という邪道を無邪気に全力でオススメしていた。
・けん玉ホルダー:いわゆるGTで言うところのサイドキックタイプ
・20%OFFクーポン:次回使えるコード
・謎のビーズいっぱい:コレはマジで謎
などなど盛りだくさん。
たぶんまだしばらくは結構サービスしてくれるんじゃないかなー?
いっぱいもらったけど逆にささやかな発信力しかなくてなんか申し訳ない…

 

⑥やたら熱い

直筆の手書きがね…やたらと長いんですよ!
ブルガリア公用語はロシアと同じキリル文字を使ったブルガリア語らしいんですが、ちゃんと極東の日本人にもわかるように英語で A4両面!にびっしり。
日本にこのけん玉を届けられて嬉しい!いつかワールドカップで会えたら良いね!みたいなことを書いてくれている。

いや、アンタんとこのけん玉では出れへんけどな!と秒でツッコんでしまったが。
小さいメーカーだけどプライドと情熱を持ってやっていることがすぐわかる。
こんなの…応援するに決まってるやん!
もちろんけん玉自体にアイデアとチャレンジスピリッツを感じたからだけど。

そんなわけでKENDAMA BULGARIA、かなりクセが強いが、
試してみる価値は間違いなくあると思う。

珍しく短くまとまった。