マテオチャンスを知った時、DAVE MATEOはもういなかった

けん玉にまつわるもろもろをなんとか言葉で伝えようとするブログです

まだマテオチャンスについて考え続けている

原典:GLOKENグローバルけん玉ネットワーク youtube 【KWC2019】Tricks - Level 7 : Kendama World Cup Hatsukaichi 2019 【けん玉ワールドカップ廿日市2019】

マテオチャンスができん。

えらそうに1万字もマテオのコツを書き散らかして結構経つけど全然安定しない。

クソこっ恥ずかしい…

運良くワンナイトで落としたあの子とその後なかなか会えないこの感じ、ツラい。あの時はちょっとした気の迷い的な(例えがゲスすぎる)。

改めて思うけどマテオの初手のフリップってめっちゃムズくない?

玉が高く上がらないから反動つけようと玉を強めにリリースするとけんを回し過ぎて取りづらくなるし、けんを水平で取ろうと意識すると全然玉が上がらない…
マテオを5分以上練習するとすぐ腕が痛くなるから毎日ちょこちょこやっても一向に上手くならない。

初心に返ってマテオの動画を観まくってふと疑問に思った。

玉上げと同時にフリップなんてそもそも理論上無理じゃない?と。

玉を上げる動きとけんをフリップさせる動きはどう考えても力を作用させる方向が全く違う。

実は玉上げと同時にフリップしているように見える人はみんな、同時に見えるほど僅かなタイムラグで玉上げの後にフリップさせているだけなのではないだろうか。

よく、マテオの初手フリップを「レイトフリップ派(玉上げとフリップの動作を完全に分ける)」と「(フリップと玉上げが)同時派」なんて2種類に分けて言ったりするけど(するよね…?)もしかしてマテオの初手は程度の差こそあれ、すべてレイトフリップなんじゃないか。

…ってのが今回言いたいことのすべて。本当にそれだけ。

いや、当たり前やん、今更何言うてんの?って方がいたらごめんなさい…
あるいは、そんなことないっちゅうねん、何言うとんねん、って方がいてもごめんなさい…(全方位に謝るストロング腰抜けスタイル)

以前のマテオ解説記事で「初手のフリップはジャグの回し方に近い」と表現していたのだが、上記仮説を踏まえるとこの説明だと正確性を欠いている。

今改めて初手のフリップを説明するなら、「玉を上げる時の手首の使い方がジャグに近い」、そして「けんの回し方は通常のフリップと一緒」が正しいように思う。

よって、マテオの初手は下記2工程に分割できる。

①下ろした腕は肘を支点に水平まで曲げ、手首のスナップで球を上げる
②けんが水平になると同時に親指で中皿のフチとすべり止めの間あたりを下に弾いてけんをフリップさせる

そしてマテオチャンスの初手のやり方を2種類に分けるとしたら、「レイトフリップ派」「同時派」ではなく、「目で見てわかるレベルのレイトフリップ派」と「肉眼だと同時にしか見えないぐらいほんのわずかなタイムラグしかないレイトフリップ派」(なげーよ)の2種類になるのが正しい…んだろうか。

実際そのタイムラグって挌ゲーでいうところの3フレ*1にも満たないレベルのほんのわずかなズレだと思う。

ズレが大きくなるほど(けんを弾くのが遅くなるほど)、それだけ玉上げ時の手首のスナップの影響でけんが水平よりどんどん縦に近くなり、結果、フリップした後のキャッチも縦に近くなる。

縦に近くなるほど、ジャグに入るためにけんを下げるための時間が多く必要になるため余裕がなくなる、というのは前に書いた通り。

ヘタクソの実例↓

逆に玉上げと完全に同時にフリップだとなかなか玉が高く上がらずこれまた余裕がなくなる。

玉上げとフリップの完璧なタイミングを身に付けて3フレームの向こう側へ行かないとメイク率は上がらないし、美しいマテオチャンスも身に付かない。

勿論目で見てわかるレベルのレイトフリップにすることでもその問題は解決できる。

…ただ実際DAVE MATEO本人の動画を観てもKWCトリック動画のいろんな人のバージョンを見ても完全なレイトフリップに見える人はいなかった。

そしてそっちはそっちで玉上げの後、一回けんを止める動作が入るのでまた違う種類の難しさに出会ったりもする…

以前ジャグの記事で「異なる縦の動きを連続でするのは難しい」と書いた。そして一般ダマーにとってその究極がマテオチャンスだとも。

その考えはやっぱり間違っていなかった。

動きとしては前にも言った通り やっぱりワールウィンドに似ている。

①けん先にひっかけてゆっくり玉を回しながら上に上げる
②けんをフリップする
③落ちてくる玉にけんを刺す

という3工程の内、①から②に入るタイミングはマテオの初手ほどではないけどかなりシビア。

そしてコレも2つの動きの力を作用させるベクトルは全然違う。

マテオが上手くならない僕は当然のようにこっちも苦手…

マテオチャンス民主化の日は遠い…
初手がうまくなればかなりメイク率上がりそうな気はするんだけどなー。

しばらく初手に集中して練習してみようと思う。

1日5分だけ…それ以上やると3日は肘が死んでいる…

 

とは言え、初手の後のジャグフリってめっちゃムズくない?

…って結局課題は初手だけとちゃうやないかーーーい。

*1:いくらなんでも例えがマニアック過ぎだとは思うけど、1フレーム=1/60秒です。あくまで比喩的な表現なので本当に3フレームかどうかはわかりません