予告通り、GLOKENけん玉検定エキスパートクラス攻略のためのノウハウを徹底的に解説!1級を4回も落ちてから最近やっと合格したクセにえらそう!
基本的に役に立つ記事が少ない当ブログにおいては珍しく具体的なけん玉上達法について語ります。言葉だけでトリックのコツを説明している方がそもそも珍しいとも言えるけど…
けん玉についてのもろもろを何とか言葉で伝えるのがこのブログのそもそものコンセプトでもあるし。
下手だからこそ細かく言語化して何度も反復練習して小さな気づきを繰り返して一つずつトリックを身に付けていったという自負はある。
少しでもけん玉が上手くなりたい誰かの役に立てばこんなに嬉しいことはない。
(公式に認められている)ありとあらゆる手段を用いて合格してやりましょう!
まず第一に、とにかく合格したいのであれば検定は圧倒的にオンラインがオススメ。理由は2つ。
①リアルより緊張しない*1
いつも練習している場所でやれるのはありがたい。
②毎日検定できる
インスタグラムをちょっとうろつけば、オンライン検定できますよー、とプロフに書いている、悟りを開いた聖人のように優しいけん玉先生がいっぱいいる。
存分に甘えていこ!
毎日検定できるというのは、当然チャンスが増えることでもあるし、緊張に慣れるということでもある。ガンガン受けましょ!
ここからはいよいよ各級の詳細な解説を。
各級ごとの推奨けん玉とトリックの解説が主な内容。
推奨けん玉?そう合格への第一歩はけん玉選びから始まっているッ!
俺は実力だけで受かりたいんだ!みたいな人ももちろんいると思う。
人それぞれのけん玉道。己の納得するするやり方でやれば良いと思う。
僕が解説するのは「道」ではない。具体的な「術(すべ)」だ。
道を説くのは他の人に任せる。正直向いてないので。
動画はけん玉検定アプリが一番観やすいんだけど一応貼っときます。
単なる性だな…窪田さんは本当にフォームがキレイでお手本として完璧。ありがたや。
・エキスパート3級
【推奨けん玉】
まずクセモノの風車けんがあるのでちゃんと風車が回るバランスのヤツ。
月面もあるので玉の塗装によるグリップ力もちょっと欲しい。
ただ、あまりにもグリップが強力なクッションクリアやらレボリューションクリアやら使うと皿に引っかかってUSA一周で足元すくわれる可能性もあるので要注意。
USAは6回も刺さなきゃいけないので、先が丸まり過ぎたけん玉もオススメしない。けん先細めでできるだけ尖った状態、玉は穴デカめが基本。
ターンテーブルがあるので皿に塗装されてるけんも論外。
僕はFTY2.0のブラックで受かった。↓
【トリック解説】
1 風車けん
見本通りふりけんでやるなら練習方法はいわゆる分解練習がオススメ。
・けんを人差し指でグルグル回す
・風車のグリップでふりけん
をそれぞれ練習して完璧にしてから繋げて徐々に風車回すタイミングを合わせていくイメージ。
レギュレーション上はまっすぐ上げるとめけん方式でもOK。難しいと感じたらこっちにしましょう。
2 ジャグル大皿~けん
youtu.beジャグに近道などない(おい!)のでYouTubeに複数存在するHow-to動画を参考に練習あるのみ。
ポイントも練習方法もいろいろあり過ぎて大変なのでよかったらこちらの過去記事も参考にどうぞ。↓
ジャグは変なクセ付くと矯正するのマジで大変なので、自信のない人はとにかく上手い人の動作を穴が開くほど見てちょっとずつ同じ動き、タイミングになるように合わせていきましょう。
僕もまだまだ複数ジャグは全然ダメ…
ジャグ大皿はぐちゃぐちゃでもなんとかなってしまう難易度ではあるが、ここからジャグけんもあるので辛抱して地道に練習するのがオススメ。
3 月面着陸〜1回転逆落とし
コレ、どうかすると1級の1回転月面より手強い気がする。
月面はとにかくまっすぐ上げるのがコツ。
けんをリリースする時も横着せずにしっかり膝を使ってしゃがみ込みながらリリースし、けんが縦向きになった瞬間に膝伸ばしながらほぼ垂直に上げる。
そこからの1回転逆落としが地味に難しい。けん先見た方が入るけど見えてからの時間に猶予がないのが理由だろうか。
ポイントは個人的には2つ。
①膝を曲げながらけんを垂直に近づける(ある程度玉にグリップ力が必要)
②膝を伸ばしながら玉と大皿の接地面をゆっくり手前に傾けるイメージでけんを回す。
あまり回そうとしないで、手前に傾ける、という感覚が大事。
動画の窪田さんのやり方とは正直違うけど、玉にグリップ力があれはこの方が回転をゆっくりソフトにできてけん先が見やすい。
あと、オンラインと言えどタッチ(手が玉に触れること)はご法度。
誰も気づいていないとしても自分だけは絶対に騙せないのだから。
4 ターンテーブル〜けん
玉を乗せる時はけんと腕を平行にしてダウンスパイクのようにクイッと前に振って穴を中皿側に向けておくのが第一のポイント。
1回転はしっかり膝を使えばその勢いで充分メイクできるけど、実は完全な水平だと失敗しやすいのが罠。自分のけん玉のバランスを練習の時に良く理解しておきましょう。
5 USA一周
初歩的な穴コンをしっかり身に付けるのがまず大事。
あと地味に紐コン(紐の位置のコントロール)も必要になる場面が多々ある。地球回しで良く紐が手前側に来て手首にかかったりする。
初手の小皿でしっかり紐を奥に持っていきましょう。
手首に紐がかかった時は左右にちょっとけんを振るだけで奥に持っていける時もあるので落ち着いて処理を。
検定において特に時間の指定はないのだからゆっくりやればいい。
・エキスパート2級
【推奨けん玉】
たけうまがなんせ難易度高いのでフチが止まるけん玉を。ドーピング上等!
あと、宇宙遊泳があるので玉の方が重いけん玉が良い。
宇宙遊泳は玉の方が重いとゆっくり回転する。
コレ、ウチにあるいくつかのけん玉で試しただけの完全なる経験則なんだけどどうやら間違いない…
気付いた瞬間、結構テンション上がったのだが、当時ぼっちダマーだったので誰にも話すことはなかった…ようやく話せて満足。
7〜8g玉の方が重いと分かりやすく実感できると思う。けんの方が重いと逆に回転速くなるの何故なんだぜ…教えて!でんじろう先生!
あと、フリップ灯台があるので程よく玉のグリップは必要だけど、3級同様あまり強力な塗装はオススメしない。灯台はグリップ力強い玉だとタイミングが若干シビアになる。ま、この辺は好みかな。
普段ジャグメインで紐の長さ指10本とかでやってる人はちょっと短いのにしないと宇宙遊泳は厳しいかもしれない。
僕は指7〜8本分の長さなので特にやりにくさは感じなかった。
逆に普段と違う紐の長さだと他のトリックの感覚が狂うリスクはあるかもしれない。
僕の合格時の使用けん玉はレボリューションクリアのアッシュとSWEETSのブーストシェイプのアッシュの組み合わせ。たけうまが超絶止まるセットアップ。ドーピング!
ただ、予想通りフリップ灯台は止まり過ぎてちょっと難しかった…↓
【トリック解説】
1 2回転飛行機
コレは本当に難しい。特に老眼の僕には…2回転から先は正直最初全く見えなかった。
悩みに悩み、試行錯誤を繰り返し、ある程度誰でも身に付けられるぐらいのコツに言語化できたと思う。
ポイントは大きく3つ。
①回転を終わらせるのは頂点
落下途中、スピードが上がった状態で刺すのは僕の動体視力ではムリ。
なのでしっかり膝を曲げて腰を落とし、下からの高低差を使って、直立した時の目線ぐらいの位置でけんの上昇中に2回転を終わらせる。
そしてけん先が下を向いて落ち始めるまさにそのタイミングで玉に刺す。
けんを高く上げ過ぎてしまうと落ちてくる体感スピードも衝撃もハンパない。
イメージとしてはその場で回すぐらいの感覚でしっかり膝を使えばけんが高く上がり過ぎない。
②できる限りゆっくり回す
言うは易し、ってヤツではあるけど。
3回転以上をゆっくり回すのはムリだけど、2回転は頑張ればゆっくりでも上昇中にほぼ回し切れる。
③玉とけんの距離を離さない
コレはいろんなHow-to動画でも言われている比較的有名なコツ。
頑張ってけんを追いかけましょう。
2 たけうま〜1回転逆落とし
たけうまのコツは実はほとんど月面と同じ。
しっかり膝を使ってけんが縦向きになった瞬間にまっすぐほぼ垂直に上げる。
頂点でスッと玉をけんの下に入れる。
1回転逆落としのコツも一緒。より左右にブレないように注意は必要。
3 宇宙遊泳
コレには本当に泣かされた…
宇宙遊泳のHow-toがBEGINNERのチュートリアルに入っているSWEETSの難易度設定はバグってるとしか思えない…
This is the first release trick you should learn. Spacewalking is a huge genre of tricks in kendama and the moves never end. Spacewalk to in is the most basic version of a spacewalk!
引用元:How to Spacewalk - Kendama Trick Tutorial - Sweets Kendamas
まだ初心者のうちにぶん投げた方がコツを身に付けやすいとかあんのかな…
子どもたちは確かにそうなのかもしれない。
とにかく短いのに抑えておくべきポイントの多い厄介なトリックだ。
まずけんの持ち方。これは順手でもペンギン持ちでもどちらでもいい。正直好みで大丈夫。
僕は見本の窪田さんに倣って通常のグリップで練習した。
ペンギン持ちもカッコいいので最近ちょっと練習してるけど…
次に投げ方。僕の場合だと腰のあたりから真上にあげるイメージだとちょうどいい感じで回った。
そして一番大事なのは玉をキャッチするタイミングだ。
見本の動画を見ると、窪田さんはけんが体の右側で水平の位置に来るタイミングで玉をキャッチしている。
この位置まで待つと玉がその場でクルンと上を向いて回転する瞬間があり、正しい場所に手を配置すると勝手に玉が手の中に収まるのだ。
玉だけを見るのがコツ、と上手い人にアドバイスもらったことがあるけど、慣れてくると残像のようなモノを見てるだけでも大体感覚でキャッチできるようになる。
もちろんそうなるまで数えきれない回数ぶん投げて数えきれないほど落としまくったのは言うまでもない…くれぐれも安全な場所で練習を。
気持ち体の右側でキャッチすると次の動作へ繋げやすい。
動画では渦を巻くように回転するけん玉の内側で窪田さんの手も小さく円を描いているように見える。コレもコツなのかもしれない。
上手い人ほどコンパクトに回すのが宇宙遊泳。
キャッチさえ上手くいけば、あとは紐のテンションをキープしながら膝を使い、回転の勢いを殺してフワッと玉を引いて飛行機へ。
とにかくキャッチのタイミングさえ掴めば宇宙遊泳は8割攻略できる。
4 フリップ灯台
コレは今でも苦手…というかフリップ絡むトリックはとにかく下手。
下手なりに意識していたコツは以下の3つ。
①玉は目線あたりまで高めに上げる
低いと灯台が乗せづらい。
②玉を上げる時とけんを投げる時の2回、小さく膝を使う
あんまり大げさに膝を使うとダサくなるトリックなのでほどほどに。
膝を使う方がそれぞれの動作のきっかけにしやすいイメージ。
③玉を上げる時の穴コンはあきらめてキャッチする時にムリやり穴を上に向ける
コレは完全に弱者の戦い方…
上手い人はダウンスパイクのようにクイッと玉を前に回転させて穴を上に向けてからけんを投げる。
1級のジャグけんが上手い人のやり方も全く一緒なので、頑張ってこのやり方を身に付けると後々ラクだとは思う。
でもどんだけ練習してもコレはなかなかコツがつかめず…
妥協した結果こんな感じに…すんません!
5 ワールウィンド
コレには本当に本当に苦しめられた…と言うか未だにまだまだ苦しめられ続けている。
初メイクから1年半は経っていると思うが…
最初はフリップする時間に余裕が欲しくてつい地球回しを高く上げ過ぎて紐がビヨーンとなったり、玉ばかり気にし過ぎて、フリップした時にはとっくに穴が見えなくなってたり…
そうやって苦しみ抜いて絞り出したコツは以下の通り。
①玉を上げる高さは目線のちょっと上
そう、実はそんなに高く上げない方がいい。
ワールウィンドの地球回しに必要なのは玉の高さではない。フリップをするための滞空時間だ。
なので
②膝を大きく使って低い位置でフワッと玉を上げる
のが2つ目のポイント。これによって高低差で滞空時間が生まれる。
滞空時間の長い地球回しがそもそも難しいのでこれはひたすら練習。
③目線をできるだけ玉と水平の位置にキープする
これには膝の動きと目線の連動が必須。
玉と目の相対速度を限りなくゼロに近づける為の膝の使い方。
④玉の近くでけんをフリップする
ゆっくり上昇する玉から離されないようにけんもついていくイメージ。
当然玉の上昇中にフリップを終わらせる。
そうすればフリップ終わってキャッチしたけんの先に玉の穴がすぐ近くにあるからスッと刺せる。言うは易し、ではあるが。
⑤親指を前に押し出すようにフリップする
回そう回そうとすると失敗する。
1回転はちょっと前に押し出すだけでちゃんと回る。
よく言われるワールウィンドのグリップでふりけんする必要はあまり感じない。
ふりけん後にちょっとズラせばいいだけ。
・エキスパート1級
【推奨けん玉】
まず中皿極意があるのでフチが広いけんと穴周りが育った玉が良い。
らせん飛行機と宇宙遊泳スワップけんがあるので紐が長すぎると難しいかも。
指8本分より長い人は短い紐への交換を要検討。
そして宇宙遊泳スワップけんには2級同様に玉の方が重いけん玉だとなお良し。
1回転月面用に玉のグリップ力もある程度欲しい。
僕の合格時の使用けん玉は2級の時と一緒。
結局最後に信頼できるのは一番使ってるけん玉って話ではある。
【トリック解説】
1 中皿極意〜回転けん
大前提必要なのは玉をまっすぐ上げるスキル。
とめけんはほぼ10割、うぐいすも7〜8割のメイク率がないと厳しいイメージ。
シンプルなトリックなので分析はしやすい。
まずは失敗したら原因を明確にすること。
けんの位置なのか、玉のブレなのか、それぞれどの方向にどれぐらいズレているのか。
けんで受けるタイミングが早いのか遅いのか、など。
微調整を繰り返し、本番までに自分なりの中皿極意を仕上げていく地道な努力が必要。
2 らせん飛行機
らせんの基本はてるさんの動画で!(手抜きだな、おい)→
一人じゃ教えれない!!!世界一丁寧!?な螺旋How to [kendama][けん玉][てる] - YouTube
ただ、らせん飛行機となるとプラスアルファのコツが必要。
①玉を指に引っ掛ける位置は真ん中より若干けん寄り
指とけんの位置が遠いとけん自体がトルネードの様に回転して暴れがち。
②玉をキャッチしたら膝を使いながらけんをゆっくり下に持っていく
③紐のテンションは最後に玉を引くまで常にキープ
④けんが指から離れて6時の位置に来るタイミングで自分も一番低い体勢になって玉をフワッと引く
ここまでできればあとは普通の飛行機と変わらない。
3 宇宙遊泳スワップけん
僕が検定で3回落ちたのコレです…
宇宙遊泳とはまた別次元の難しさ…
コレは何回見本を見て動きを真似してもけん玉の動きが全然同じ軌道にならず、正直言って自己流。
玉をキャッチするまでのコツは宇宙遊泳と一緒。問題はそこから。
①紐がピンと伸びてけんと玉が繋がった全体の先をつかむイメージで球をキャッチする
もう完全にイメージのみの話で伝わりづらい自覚もあるけど…
これ以上言語化できない…すんません。
②玉をキャッチした後、気持ち玉を下に引いてけんを回す
これも自己流。窪田さんの動画だとこんな力が加わってるようには見えないので
たぶん何かが違うんだろうけどわからない。
③けんが目線あたりまで上がってきたら玉をフワッとトスする
けんを見ながらも意識は絶対玉から離さない。
ワールウィンドとかもそうだけど、見るのと動作が別々のヤツ、マジで難しい。
ワールウィンド同様、これもけんと玉の距離が遠いと難しくなる。
4 1回転月面~けん
1回転飛行機ができてグリップの効く玉があればたぶん大丈夫(雑!)。
普通の月面より更にタッチに注意が必要なぐらいかな。
玉の下半分だけを持つ月面仕様の玉グリップに早めに慣れておくのがコツっちゃコツ。
回転させない通称「置きにいく逆落とし」を失敗すると精神的ダメージデカいので慎重に!
5 ジャグルとめけん
最後の難関、通称ジャグけん。
僕も1回目、ここで落ちました…
ジャグに近道などないのであとは各自練習!(おいおいおーい!)
いや、本当にこればっかりは恥ずかしいほど自己流なんでむしろ人に教えちゃいけないやつ…
詳しくは先ほど貼った過去記事見てください、ぐらいしか言えない。
代わりに僕が嫉妬の炎を燃やして指くわえながら見てる
ジャグがクソ上手い人のインスタのリンク貼っときます。
https://www.instagram.com/p/CMD9LXmDAA8/
手首のしなり、おかしくない?骨のパーツ足りてる?
このジャグは僕の理想の一つではあるけどたぶん一生できない。
手首のやわらかさがオージービーフとA5ランクの和牛ぐらい違う。
https://www.instagram.com/russt_dama0818/
クリーンさにこだわるストイックさがすごい。
こちらも手首のしなりと安定感がエグい。
https://www.instagram.com/p/CT97iIdpwdD/
この10ジャグも恐ろしくコンパクトですが、初メイクだって言ってるマテオのクリーンさにもゲロ吐きそうになります。
以上!一部解説してねーだろ、お前!ってトリックもありつつエキスパートクラス徹底攻略でした!
これはあくまで僕の個人的な経験と感覚に基づいて言語化されたコツなので、
マネするかどうかは自由です。
中には感覚を後から言語化したものもあるので、実際と食い違う場合もあるだろし。
文章長すぎて意味わかんねえよ!なんて思われた方はコメントでもインスタにDMでも優しめに質問くださいませー。
あと、全然俺のやり方とちゃうやんけこのヘタクソが!なんて思った方の為にこの言葉置いておきます。
各トリックのコツには諸説あります。
検定を受ける皆さんに幸あれ。
*1:諸説あります。ぼくは普通にオンラインでもワールウィンドで手が震えた….