マテオチャンスを知った時、DAVE MATEOはもういなかった

けん玉にまつわるもろもろをなんとか言葉で伝えようとするブログです

クセスゴけん玉メーカーの世界

けん玉のメーカーは果たしていくつあるのか?

きっかけはブログ用に全メーカーのリストでも作ってみようかな、
と軽い気持ちで考えて海外のメーカーについて調べだしたこと。
ちょこちょこ廃業しているメーカーがあるのは既に知っていたし、そこも含めると結構なリストになりそうだ、なんて思ってたのだが…

ふとたどり着いたDOWN SPIKEという名のカッコいいロゴのけん玉情報サイト*1

www.downspike.com

めちゃくちゃ濃いやり取りがいっぱいで、イメージはけん玉版5ch*2
夢中になってここの過去ログ漁っていると「All of the companies!!」というタイトルのスレッドに辿り着いた。

www.downspike.com

cobra kendamaって何?先生が反則しろ、って裏で選手に指示してそうだ。
Dragon kendamaは昔のファッション雑誌の通販ページに載ってそう。
トライバル柄で君もモテモテ!とか書いてるに違いない。

わからん、知らん。
いや、マジで半分どころか3分の2が初見だ。
結構どころじゃねぇ。どんだけけん玉のメーカーあるんじゃーい!
と途方に暮れつつニヤニヤしてしまう量だった。井の中の蛙だったことを思い知らされたわけだけど、たくさんのメーカーについていろいろ検索するこれからの日々のことを思うと嬉しさの方が断然勝っていた。
だがその嬉しさは長くは続かない。
検索して調べた結果、悲しい現実に直面することになった。

 

僕が知らなかったメーカーのほとんどはすでに廃業していたのだった…

決してパイが大きいわけではない市場だしプロとしてコレ一本で稼げているロールモデルとなるようなプレーヤーは極めて稀な発展途上の競技(と認識してる人がそもそも少数派)だ。
期待が大きかった分、落胆もそれなりにしたが、中には見たこともないアイデアのけん玉も確かにあった。

ひとクセもふたクセもある個性的なメーカーがまだ世界各地に存在する。

けん玉の世界は広い。自分の知識なんてまだまだだ。
そしてスキルはまだまだどころではない。
マテオチャンスできるまであと何年かかるんだという…
そんな未熟な僕でも、気になったメーカーについては紹介したい!
つうか語りたい!ほとんどまだ購入してないけど!(真面目な話ここ半年ほど買い過ぎて懐だけ真冬)
そんなわけであふれ出るけん玉物欲をブログで書いて発散していくよ!

クセスゴけん玉メーカーその①activekendama

www.activekendama.com

以前別の記事でも紹介したのだが、SPARKSHAPEのHORROW COREという中皿に穴を開けてくり抜いてからフタをする、というアイデアが独創的。 

mateomateo.hatenablog.com

 ↑コチラで50TAPの記録を持つモンスター、tiblex_18シグネチャーモデルを紹介してます。

このシェイプは個人的には月面のバランスも良くてクラッチも回せる、という機能に一番意味があると思っている。
クラッチて…それだけ?と思う方もいるかもしれない。
だが、クラッチというたった1種類のトリックは、実は「見映え」という視点で見た時にピカイチの客寄せ効果=「けん玉ってこんな技もできるんだ、と驚かせる効果」がある。
しかもトリック自体の難易度も比較的低い。とめけんできれば何とかなるぐらい。
正直それだけで十分このシェイプには価値がある。まだ持ってないけど…

日本における唯一のactivekendama取扱店舗であるKPSは、BASEがしばらく準備中のままアクセス不可になっていて心配していたのだが無事復活。よかった。
そして復活と同時にSWEETSKENDAMASのクッションクリア玉とのコラボモデルが追加されている…!公式ではとっくに売り切れているのだ…猛烈に欲しい…!

kencraft.handcrafted.jp


金さえあれば…

f:id:o-toshi-dama:20210803181518j:plain

銭は可能性へのキップズラ…


クセスゴけん玉メーカーその②hohokendama

hohokendama.com

なんと玉がアルミ製!当然重さは均一!
「買ってみるまで重さがわからないのが当たり前」だったけん玉の歴史を塗り替えるかもしれない革新的な思想。
けんは普通にブナとかメイプルなんで重さバラつくかもしれんけど…
全てのダマーが夢見ていた世界への第一歩。
素直に拍手を送りたいところだが、高い!とにかく高い!
あとシェイプが若干クラシックなのが個人的には残念。
まだファーストモデルを発売したばかりなので今後に期待。
…とか言ってるうちにいつの間にか静かに消えていくのがけん玉業界だったりするので頑張ってほしいところ。

 

クセスゴけん玉メーカーその③イワタ木工

kendamashopyume.shop


日本が世界に誇る無元無双を今更紹介するのも野暮だしクセスゴ扱いも失礼かとは思いつつ。

けん玉に精度を求めるようになったパイオニアはイワタ木工であり*3
結果生まれた無元がなければ世界中にけん玉が拡がることもなかったかもしれない。
ルナホールの生みの親もイワタ木工の岩田知真氏だ。

woodone.jp
岩田:また、中皿に穴を開けて胴の中心をくりぬいています。この部分が軽くなることで、技が決まりやすくなるんです。同時に、回転数を上げたりと、技の難易度があげられる。この作り方は、自分で「月面着陸」という技をやっている時に、もっとやりやすくしたいと考え出しました。


今では世界中のメーカーが真似している標準装備に近い加工になってきたが、当初は結構衝撃的だったんではないだろうか。
けん先の交換技術*4やスリット式の紐穴など、機能性の裏付けのある独自技術の中にはこれからスタンダード化していくものもあるのかもしれない。

イノベーションの源流はクセスゴにあり。

 

クセスゴけん玉メーカーその④radkendamas

f:id:o-toshi-dama:20210805161238p:plain

いわゆるGLOW IN THE DARK!
これなら夜の公園でも安心して練習できる…ワケあるかーい。通報されるわーい。
でも欲しい!

sweetskendamasのCooper Eddyモデルも蓄光だったけど玉だけだった。

youtu.be
コレはけんも光る。残念ながら蓄光は現在すべて売り切れだけど…

https://radkendamas.com/collections/kendamas

再販希望!

 

クセスゴけん玉番外編①KENDAMAD

 
 
 
この投稿をInstagramで見る

mame(@mame_kendamad)がシェアした投稿


メーカーではなく完全に個人で作っているワンオフのハンドメイド。
もはやアートの域。
手に取るとこの音楽流れそう。

youtu.be

 三つ目髑髏のけん玉(Skull with a third eye kendama)。
スキル値+5補正アリ。一度装備すると外せない。的な。
禍々しさと美しさを纏う髑髏玉の虚ろな三つ目の眼窩に吸い込まれそう。


落とすの怖くて絶対に宇宙遊泳スワップけんなんてできんわ…
すごいわ、コダマン。スキルとハートが…

 

クセスゴけん玉番外編②LunaTac(ほぼ休業)

lunatac.com


何はともあれこのLOONというモデルのけんのシェイプ。
まず滑り止めの形に目が行くけど、皿胴見てください。
どっちが大皿でどっちが小皿かわかる?

答えはどっちでもない。
なぜなら大皿も小皿も大きさが一緒だから!

クセをなくすことでクセスゴになってるのがオモロい。
コレって下手すりゃ主流化しててもおかしくないユニークかつ実用的な発想だと思うのだが…
3年前の発売以降フォロワーも後継モデルも音沙汰ナシ!
公式インスタの更新も2年以上前に止まっている…なぜだ…!

スケボーのデッキだって最初は前後の形が違う魚型だった。
前後対象のダブルキックデッキと呼ばれる現在主流のシェイプも最初はイロモノ扱いされてたらしいし。

www.fuze.dj

↑スケボーの変遷についてはこちらの記事が大変詳しくて面白かった。

スケボーはけん玉の大先輩かつ偉大なお兄ちゃんのような存在なので、ロールモデルとして参考にできることが多い。
フリップやショービットなんてトリック名は完全にスケボー由来だしベアリングやシェイプの進化がそのままトリックの進化につながっている点も同様。
大皿小皿中皿じゃなくてSIDE CUP,BOTTOM CUPみたいな言い方に変わってる世界線なんて全然あり得ると思うがなー。
どうしても日本由来なのが保守的になる遠因なんじゃないかと疑ってしまう。
伝統を重んじる姿勢と頭の固いコンサバ志向はコインの表裏でしかない。

lunatac.com

こちらのPENDAMAの発想とデザイン性の高さも最高。
ペン回しカルチャーがある日本では絶対受け入れられると思う。欲しい!
でも買うならけん玉と一緒に買いたいなぁ。LOONの後継機、本当に心から熱望。

 

以上。クセスゴけん玉メーカーの世界でした。
まあ1年もやってればそんなの全部知ってるよ、って感じになるのかもしれませんが…

まだ見ぬクセスゴさんとの出会いを期待する毎日は楽しい。
5年後はどんなけん玉が主流になってるんだろう?オラワクワクすっぞ!

廃業含む全メーカーリストもやっぱり作りたいなぁ。
とりあえずラトビアのokendamaが届くのを待ちながら(マジ買い過ぎ)本日はここまでということで。

*1:※アプリもある

*2:※昔の2ちゃんねる

*3:※誤差±0.2㎜という厳しい基準

*4:※2種類も!